占いツクールが、悪いんだ。 (ページ4)

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復讐ページ4

次の日、由利は学校を休んだ。
おなかが痛い。と。

もちろん、痛くなんかない。
両親が出かけて、いない日だったからだ。

どれだけスマホをいじっていてもなにも言われない。
由利にとって、最高の日だった。

両親が出て行ったことを確認し、占いツクールを開く。
相変わらず、乃香の作品は伸び続け、あの意味の分からない感謝のコメントにもたくさんの返信が来ていた。

由利は、これまでにないほど頭を使った。
どうすれば乃香を悪者にできる？
絶望させられる？

最終的には、アカウントを乗っ取るのが早い。
けれど、アドレスも、パスワードもわからない。

とりあえず、作品を荒らしてやろうと考えた。

「えーと、まずは乃香が設定しそうなパスワードを入れてーっと．．．」

手当たり次第にパスワードを入れてみるが当たらず、またないと入力できなくなってしまった。

「あれ、そっか、何度も間違うとだめなんだ。でも、時間はあるし。待ちながら考えよう。」

待っては、入力、待っては入力を繰り返していると、編集画面に入ることができた。
パスワードは、由利の誕生日だった。

「はは。入れちゃったよ。バカだなぁ、乃香は。」
普通なら、ここで感動してやめるかもしれない。

たが、今の由利には乃香にたいする感情は、憎しみと怒りしかなかった。

編集画面を見つめ、ニヤニヤしながら、由利は話を書き換えていった。

禁止ワードをひらがなにして大量に紛れ込ませた話を投稿。
そのあと、「時間があったので二話目も更新します！」
という文を入れ、二次創作のような要素を入れた話も投稿。

もちろん、フラグはなにもいじらずに。

「さあて、どうなるかなー」