塩麹よりも、塩麹コンビ！ (ページ3)

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そうだ、焼肉に行こうページ3

すごい緊張した……

加入して初めてのYouTubeの撮影は正直、自分的には納得のいくものではなかった。

もっとできることがあったんやないか、なんてぐるぐる頭の中で考えてまう。

ダメや、しっかりせんと。
ただでさえ、女のウチは誰よりも努力せなあかんのやから……
　

向「A、どうしたん？元気なさそうやけど」

ウチが落ち込んでいるのを察したのか康二が側に寄ってくる。

「ちょっとな。あ、さっきはありがとう康二」

向「ん？何が？」

「背中とんとんってしてくれたやつ。康二がああしてくれんかったらウチ、多分何も言えへんままでいたと思うから……」

向「そんなん気にせんでええよ。Aだって俺がスベった時に一早くツッコんでくれたやん」

「あれはもう条件反射みたいなもんや。あ〜……どうしよ。ウチ、緊張して全然笑顔作れへんかった……第一印象最悪やない？」

向「そんなんこれからどうにでもなるって！気にし過ぎや」

「そうだとええんやけど……」

阿「珍しいね、Aがそんな風に弱気なの」

渡「いつもは過ぎたことは仕方ないって切り替えるのにな」

「いつもやったらね。今回は、お腹減ってるから余計に考え込んでしまうのかもしれへん。康二、焼肉行こう」

向「またぁ！？最近、焼肉ばっかやん！そろそろ違うもの食べたいわ！」

「え、ダメなん？」

康二は何だかんだ言いながら、ウチがお願いすると大抵のことは聞いてくれる。

それは今回も同じこと。

向「ええけど！奢りやないで！いつも通り割り勘やからな！」

「分かってるって。ウチから誘ったのに、奢ってもらおうとは思わんよ。それじゃあ、ウチらお先に失礼します」

向「皆、また明日なぁ！」

その後、お酒も入ってデロデロになったウチが康二に背負われて帰るはめになるのは、また別の話。