【炎炎ノ消防隊】目覚めた九柱 参

第百話 私は何？ ページ9

私が楽しんでる？





貴方「悪いやつを倒しているけど
別に楽しんでなんかない！！」



『まだ無自覚なだけさ
私はお前だからよく分かっているよ？笑
暴走した時だって本当は楽しかったんだろ？』



貴方「あれは！お前のせいで！
私はすきで暴走してる訳じゃない！！」



『まあ、私が遊びたかったから
出てきたんだけどね？』



貴方「じゃあ今回もお前がやったんだな！！」



『そうだよ？ﾆﾔ』




Aの顔に近付き、ニヤリと笑う




『私だって自分の体を好き勝手されるのは
嫌だからね？私がお前を守ってやったんだよ？
感謝の言葉が欲しいくらいだw』



貴方「っ……確かに危ないところだった
でも、お前に体は絶対に渡さない！！
二度と出て来ないで！！」



『それは無理なお願いだ
私はお前であり、お前が死なない限り
私はお前の中にずっと居続ける。

まあ仲良くしようぜ？
同じルームメイトだぜ？w』



貴方「何がルームメイトだ！！怒」



『おっと邪魔なやつが来たな…』



紅丸「A？」


貴方(この声紅丸さん！)




気が付けば私は元の世界に戻っていた




貴方「あ！すいません気付かなくて！
何か用ですか？」


紅丸「帰ってきてるなら教えろ
心配するだろうが」


貴方「あ……ごめんなさい(苦笑」


紅丸「……何かあったのか？」


貴方「なんにもありませんよ？」


紅丸「そうか
話はいつでも聞いてやるから
無理すんじゃねぇぞ」


貴方「……ありがとうございます笑
その気持ちだけでも嬉しいです」





ガラッ





貴方「……はぁ」


『へー言わなかったんだな？
お前のことだからすぐ言うかと思ったけどな』


貴方「言えるならすぐにしたいよ
でも、まだ気持ちの整理が追いつかない



あとなんでお前出てきてるの？」



『言っただろ？私はお前なんだって？』


貴方「いちいち出てこないでよ
早く消えて」



『おー怖い怖い〜w』





お前は私か……

アドラに住むもう1人の私





私って一体なんだろう






中庭で月を眺めるA





貴方「……月はいいな、綺麗で、1つで」





私は一つだと思っていた
でもそれは違ってて、本当は2ついや
別世界の私と言うべきか




アドラ、アドラバースト、柱




貴方「もう訳がわかんないよ」





涙が出てくる



自分が自分じゃなくなるような感覚





紅丸「A泣いているのか？」


貴方「へ？……あ」



ツーっと流れる涙に気付かなかった

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