番外編6 ページ6
それはAと久々にあった頃も変わらずで、体調を崩してしまっていた。
「ゲホッコホッ…」
『悟？すごい咳だけど、大丈夫…？』
「大丈夫だから、気にしないで…」
幼少期からあんな大人たちに囲まれていたせいなのか、心のどこかで弱った姿を見せたらAに嫌われる…そう思ってしまい、Aには…Aだけにはどうしてもこの弱った姿を見せたくなかった。
Aに迷惑はかけられない。
風邪ごときで弱った姿なんて見せたら絶対に嫌われる。
その思考が強かったおかげか、その時はだいぶ我慢できた方だと思う。
でも、そんな我慢が長続きする訳もなく、糸が切れた人形のように、突然体が動かなくなってしまった。
ぐったりと床に横たわることしかできない僕を任務から帰ってきたAが見つけてくれて、人生初の看病というものをされた。
『悟、お粥作ったんだけど、食べれそう？』
「食べれる、けど…俺、自分で食べれるから大丈夫だよ？ほら、Aに移ったりなんかしたら迷惑かけちゃうし…。」
あの時も起き上がるのが辛くて、でもそんな事言ったら…って内心ビクビクしていたけど、Aは笑いながら
『迷惑だなんて思ってないし、絶対に思わないよ？俺、体は丈夫な方だから移らないと思うし、大丈夫だよ。』
『それに…こんなに辛そうにしてる悟を置いてどこにも行けないよ。これ食べたら硝子ちゃんに貰った薬飲んで寝ようね？』
「…一緒にいてくれるの？」
『もちろんだよ。なんなら、一緒に寝る？』
なんて、いたずらに笑いかけてくれるAに涙がこぼれそうになる。
「うん、一緒に寝て…それから、手も握って…」
『ふふ、もちろんだよ。一緒にいてあげるから、頑張って風邪治そうね？』
左手で僕の手を握ってくれるA。
僕より少し大きくて、優しくて、温かい手。
その日から、熱を出したらAは僕の手を握って、熱が下がるまで一緒に居てくれるようになった。
ずっと寂しかった、そんな僕の寂しさを埋めてくれたのはAだけで、お医者さん嫌いだったから学生時代は市販の薬でどうにかしてくれて、硝子が医師免許取ってからはそっち面でもお世話になって…傑も熱が出て動けない僕や看病でつきっきりになるAを気遣ってくれて、僕はAを中心に人に恵まれた。
全部、Aが居てくれたから…
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runva - あ”あ”あ”ぁぁ”好きぃぃ！！もう何？悟可愛すぎんか？つか主のポジめちゃめちゃ好きなんだが？…あ、更新待ってます！ (2022年6月14日 17時) (
レス) @page9 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
to(プロフ) - 五条悟がものすごく可愛くて最高です！！続き待ってます！ (2022年5月23日 20時) (レス) @page9 id: 2f498d8916 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 心にクリティカルヒット決まりました(？)！！あなたの書く五条悟が占ツクの作品の中で一番好きです！！泣いちゃう悟可愛い…抱きつくの尊い…好き(？)てか文章書くの上手すぎます読んでて面白いし尊いです！！無理のないように頑張ってください！！ (2022年1月29日 22時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！続き待ってます。 (2021年5月30日 17時) (レス) id: 4c88008713 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓さん x他1人 | 作成日時：2021年5月21日 4時
