番外編5 ページ5
薬が苦手な悟を精一杯褒めて、頭を撫でて、寝室へと戻り、悟をベットに寝かせて、左手は悟と繋いだままにする。
「A」
『ん〜？』
呼ばれて悟を見ると悟はウトウトしながらも、俺の手をキュッと握り、その手を口元に持ってきて笑みを浮かべながらモゾモゾと眠りやすい体勢をとって、寝息を立てながら眠ってしまった。
熱が出てる風邪特有の苦しそうな寝息だけど、薬が効き始めてきてるからか、落ち着いて眠る悟に俺はほっとした。
ーーーーー
悟side
昔の俺は体が弱かった。
その理由は、強い呪力に体がついていけず、耐えられなくて風邪を引きやすくなっていた。
季節の変わり目には決まって体調を崩し、寝込んでいて、五条家に居た頃はだだっ広い和室の真ん中に敷かれた布団の上で熱で虚ろな意識で天井を見上げていた。
「悟様、お食事でございます」
お盆に乗ったお粥が出されて、味も何もしないお粥と水に粉薬があって、食事を持ってきた女中は俺の前にお盆を置いて
「30分後には下げに参りますので」
それだけ言って居なくなった。
いつもそうだ。
誰からも食べさせて貰えず、起き上がるのも辛いなか、どうにかして起き上がって食事をして…苦い薬を飲みまた横になる
「悟様の身体の弱さには困ったものだ。」
「年にああ何度も寝込まれては五条家の次期当主として頼りない。」
「せっかくの数百年振りの六眼と無下限術式の抱き合わせだというのに…。」
大人たちが俺には聞こえないと思って陰口を言っている。
俺だってこんな身体に好きで生まれた訳じゃないのに…。
五条家お抱えの医者が来て言う言葉は
「五条家の嫡男としていずれは当主になられるのですから、この様に寝込まれる事は減らしてください」
みんな俺を見てくれない…”五条家”…”六眼と無下限術式”の抱き合わせ…そればっかりだ。
寂しい…辛い…でもそう言ってもみんな
「五条家の嫡男なのだから我慢しろ」
「そんなんでは一人前の呪術師になれない」
「いずれ悟様は呪術界を背負うのだから弱音は吐かないで下さい」
そんな言葉を突きつけられるだけ。
俺は独りでいつも耐えていた。
あの家に、俺の居場所なんてなかったんだ…。
いつも独りぼっちを強いられて、いいことなんてひとつもなかった。
歳を重ねれば少しずつ身体は丈夫になったけど、年に１回秋くらいには必ず酷い風邪を引いて寝込んだ。
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runva - あ”あ”あ”ぁぁ”好きぃぃ！！もう何？悟可愛すぎんか？つか主のポジめちゃめちゃ好きなんだが？…あ、更新待ってます！ (2022年6月14日 17時) (
レス) @page9 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
to(プロフ) - 五条悟がものすごく可愛くて最高です！！続き待ってます！ (2022年5月23日 20時) (レス) @page9 id: 2f498d8916 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 心にクリティカルヒット決まりました(？)！！あなたの書く五条悟が占ツクの作品の中で一番好きです！！泣いちゃう悟可愛い…抱きつくの尊い…好き(？)てか文章書くの上手すぎます読んでて面白いし尊いです！！無理のないように頑張ってください！！ (2022年1月29日 22時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！続き待ってます。 (2021年5月30日 17時) (レス) id: 4c88008713 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓さん x他1人 | 作成日時：2021年5月21日 4時
