番外編4 ページ4
軽いキス表現あり。
注意です。
ーーーーー
冷蔵庫にたまたま入っていた冷えピタを見つけ、そういえばこんなのもあったな…なんて思いながら悟の所へと1枚持っていく。
これを貼らせてもらえれば悟もだいぶ楽なんだろうけど…。
『悟〜。ちょっと熱高いみたいだからさ、これ貼ってみない?』
俺がそう言いながら先程見つけた冷えピタを見せると即答で「やだ…」と言われてしまった。
こんなに熱が高く、苦しそうな悟を見て一刻も早く治してあげたいと思い、冷えピタを貼ることを提案するも、毎回断られてしまう。
なんだか感触?が嫌だとかでどんなに弱っていても冷えピタだけは貼らせてくれなかった。
『そっか…なら仕方ないね。』
「…ごめんね」
『いいよ。誰にだって苦手なものはあるからね。』
会話もそこそこに、弱っている悟でも食べられそうな卵がゆを作り始める。
お粥なんて物はすぐに作れてしまうもので、悟をそう長く待たせることなく出来上がったと思う。
『悟、お粥できたよ。起き上がれる?』
「できた…?」
『うん、できたよ。大丈夫そう?』
「うん、大丈夫…?」
自力で起き上がろうとした悟だが、熱に侵された体が言うことを聞くはずもなく、すぐにまた後ろへと倒れそうになっていたその細い体を支える。
『無理そうだね…俺が食べさせるけど、いい?』
「ん、お願い。」
俺はレンゲでお粥をすくい、少し冷まして悟の口に入れる。
悟は何回か噛んで飲んでまた口を開けてまた俺が入れるのを待つ、それを繰り返して3分の1減ったところで…。
「もう大丈夫。お腹いっぱい…」
と言った。
『ん、食べれてえらかったね、悟。』
本当はもう少し食べれた方がいいんだろうけど…前に比べたら食べれるようになった方だ、それだけでも凄いじゃないか。
俺が褒めたからなのか、すごく嬉しそうに笑う悟が可愛く見える。
「えへへ、俺、えらい?」
『えらいよ。そんなえらい悟くんはちゃんとお薬も飲めるよね…?』
「薬は…いや」
ぷいっとそっぽを向く悟の頬を優しく掴み、俺の方へと向けさせる。
俺はミネラルウォーターのキャップを開けて口に水を含み、薬の錠剤も入れて悟にキスをして飲ませる。
強硬手段だけど、こうでもして飲ませないと辛いのは悟だし…
キスで飲ませて赤い顔が更に赤くなって俺の首筋に頭を埋めて唸る悟。
「うぅ…」
『ふふ、無理やり飲ませちゃってごめんね?でも飲めてえらかったよ。』
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runva - あ”あ”あ”ぁぁ”好きぃぃ!!もう何?悟可愛すぎんか?つか主のポジめちゃめちゃ好きなんだが?…あ、更新待ってます! (2022年6月14日 17時) (レス) @page9 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
to(プロフ) - 五条悟がものすごく可愛くて最高です!!続き待ってます! (2022年5月23日 20時) (レス) @page9 id: 2f498d8916 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 心にクリティカルヒット決まりました(?)!!あなたの書く五条悟が占ツクの作品の中で一番好きです!!泣いちゃう悟可愛い…抱きつくの尊い…好き(?)てか文章書くの上手すぎます読んでて面白いし尊いです!!無理のないように頑張ってください!! (2022年1月29日 22時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めっちゃ好きです!更新頑張ってください!続き待ってます。 (2021年5月30日 17時) (レス) id: 4c88008713 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年5月21日 4時