番外編2 ページ2
傑の部屋から出て一直線に悟の眠っている寝室へと向かう。
当たり前だけどそこには悟がいて、悟の呼吸も苦しくなさそうなので少し安心した。
『まだ大丈夫そう…かな？』
すやすやと気持ちよさそうに眠っている悟の顔を見てほっと胸を撫で下ろす。
今は特にしなきゃいけない事も無いし、何よりも眠っている悟が不安そうに手を動かし、俺を探しているので、悟の手を掴み俺も隣に寝転がる。
今回もきっと長期戦になるだろう…今のうちに寝てしまう。
ーーーーー
次に目を覚ますと、隣で寝ていたはずの悟は震えながら小さくか細い声で俺を呼び、寒いと繰り返し言っていた。
「A…寒い、寒いよ…」
壊れた人形のように同じ言葉しか発さない悟に意識はあるのか…それを確かめるために、声をかけることにした。
『さーとる、俺の声聞こえてる？』
「A…」
どうやら意識はあるようで安心した。
悟が寒いと言うので、エアコンのリモコンへと手を伸ばし、温度を上げていく。
エアコンの温度を上げてもなお、悪寒が止まらず、その体を震わせている悟を毛布ごと抱きしめて、落ち着くように背中をぽんぽんと叩いてやる。
震えてしまっているのは熱が上がってきている証拠だから、早いところ解熱剤を飲ませて、寝かせてあげたいんだけど…。
お粥を作るためにリビングに行きたいけど、今は悟から離れちゃだめだ。
熱のせいで精神的にものすごく不安定になっている悟の元を離れたら、大泣きしてしまい、熱が更に上がることが分かりきってる。
「A…A…！」
『ん？どうしたの？悟。』
「手…」
『手？』
「手、握って、頭も撫でて…あと…名前も、呼んで欲しい。」
『ふふ、はーい。まっかせて。悟、大丈夫だよ。辛いかもしれないけど、頑張ろうね。』
熱を出した悟はいつもに増して寂しがり屋で甘えん坊になる。
これが俗に言う幼児退行っていうやつなんだろうけど…。
俺と出会う前の悟は、五条家の相伝術式を抱き合わせて持つってだけでまだ幼いのにも関わらず、風邪を引いても誰も看病してくれず、苦しくて 辛くて 泣いても広い部屋の真ん中に敷かれた布団の上で、熱が下がるまで1人で耐えてたと言っていた。
そんな幼少期を過ごして誰も頼れないってなって、そのまま成長した悟が出会ったのが俺。
そんな悟が俺には甘えられる、頼れるってなって、体調を崩すと不安に陥り、俺と離れたくない、ずっと一緒に居たいという気持ちが強くなって、今のように甘えてくれる。
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runva - あ”あ”あ”ぁぁ”好きぃぃ！！もう何？悟可愛すぎんか？つか主のポジめちゃめちゃ好きなんだが？…あ、更新待ってます！ (2022年6月14日 17時) (
レス) @page9 id: b1b697b532 (このIDを非表示/違反報告)
to(プロフ) - 五条悟がものすごく可愛くて最高です！！続き待ってます！ (2022年5月23日 20時) (レス) @page9 id: 2f498d8916 (このIDを非表示/違反報告)
かに(プロフ) - 心にクリティカルヒット決まりました(？)！！あなたの書く五条悟が占ツクの作品の中で一番好きです！！泣いちゃう悟可愛い…抱きつくの尊い…好き(？)てか文章書くの上手すぎます読んでて面白いし尊いです！！無理のないように頑張ってください！！ (2022年1月29日 22時) (レス) id: f85de546f7 (このIDを非表示/違反報告)
奏 - めっちゃ好きです！更新頑張ってください！続き待ってます。 (2021年5月30日 17時) (レス) id: 4c88008713 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：楓さん x他1人 | 作成日時：2021年5月21日 4時
