もう1人の最強2

53日目 ページ14

悟side

「これは…どういう状況？」

先に出発したはずの2人が合流地点に来ないから、何かあったんじゃないかと思い見に来てみれば…。

「なんでAが捕まってんだよ…！」

いつもは俺を見るなり優しく細められる目も今は固く閉ざされている。

硝子やAに怪我をしている様子はない。

「お前ら…！」

「硝子、無事かい？」

「五条の坊のご登場か」

「お前、Aになにをした！」

「あ？ちょっと眠らせただけだろうが。そんな騒ぐんじゃねぇよ。」
「にしても面倒なことになったな…一旦引くか」

「させるわけねぇだろ！！」

言葉と同時に一瞬で離れた男に殴りかかる。

俺の拳は完全に男の頭を捉えた…筈なのに、攻撃を受けたのはむしろ俺の方だった。

「ぐっ…」

「悟！」

こいつ、早い！
攻撃を避けてから反撃までの動きにまるで隙がない。

「おいおいおい、五条の坊ともあろうものがこんなもんでいいのかぁ？」
「お前じゃ俺に勝てねぇよ。そこで大人しくしてろ。」

「あっA…」

Aに向けて伸ばした手は虚しく空を切った

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