10日目 ページ10
『さて…悟さ、なにかしたいことない?』
いつまでもあの部屋の前にいてはあれなので、取りえず俺の部屋に移動してきた。
「したいことねぇ…特にねぇな」
『ないか〜…』
なにか悟でも楽しめるような、面白そうなものなんてこの部屋にあったかな…。
『うーん…どうしよっか』
『…とりあえず、お菓子でも食べる?』
『女中さんに作り方教えて貰って作ったクッキーがあるんだ。』
「クッキー…?」
『そう、クッキー。食べたことない?』
「ない。」
「家で出てくるの和菓子ばっかだし」
『あー、何となく想像できるよ…』
『俺が作ったから美味しいかわらないけどさ…良かったら食べて欲しいな、なんて』
「…しょうがねぇから食ってやるよ。」
『ありがとう〜!すぐ取ってくるね!』
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クッキーの味は割と好評だった。
悟からの貰った感想は、「まぁ、いいんじゃねぇの?」とか「…悪くねぇ」とかぶっきらぼうに呟かれた言葉だったけど、俺にとってはその言葉で十分すぎるくらい嬉しかった。
知り合って結構経ってるのに悟が素直になれないところも知ってるし、何より、不器用なりに自分の気持ちを伝えてくれる悟が可愛くて仕方がなかった。
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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時