もう1人の最強 (ページ41)

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41日目ページ41

『悟、ごめんね』
『泣かせちゃったお詫び…っていうか、ずっと渡すタイミング逃してたんだけど、受け取って貰えると嬉しいな。』

ずっと渡すタイミングを逃していたある物を手渡す。

別に特別なものじゃないけど…いや、ある意味特別かな？

ある物とはサングラスのことだ。

六眼によって見たくないものまで見えてしまう悟のために作った特注品だ。

レンズ部分が真っ黒くなっていて、普通の人がかけると、ただの目隠しのようなものになってしまう。

「見たくないものまで見えるのって疲れるな…」

悟は昔、そう漏らしていた。

最近はそういうことも無くなったが、何も六眼による苦労が無くなったわけじゃない。

ただ、表に出さなくなっただけだろう。

見たくないのなら見えなく…することまでは出来ないので、気休め程度にだが、効果のありそうなサングラスにした。

喜んでもらえるといいんだけど…

「サングラス…？」

『そう。前に見たくないものまで見えちゃって疲れる〜。って言ってたでしょ？』
『それ、普通のサングラスとは違って、レンズ真っ黒で何も見えないはずだから、気休め程度だけど役に立つかな？って思って。』

「んなこと覚えてたのか…。」

『俺、悟の言ったことは結構覚えてるよ〜？』
『…っていいからいいから、付けてみてよ』

俺がそう言うと、悟は渡したプレゼントの包装を開け、実際に付けて見せてくれた。

「どう？似合う？？」

『似合うけど…』

「けど…？」

『それ付けるとガラ悪いね』