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31日目 ページ31

今にも涙が溢れ出しそうな空のように綺麗な瞳を見つめる。

『…悟、泣かないで?』

悟の頬を両手で包みこみ、そのまま手を伸ばし目元に溜まった涙を拭ってやる。

「別に泣いてねぇし…」

なんて言いながらもその綺麗な瞳からはぽろぽろと涙が流れ落ちていた。

今日は泣かせてばっかりだな…。
本当はもっと笑ってるところが、もっと幸せそうなところが見たいのに…。

『本当にごめんね、泣かせるつもりはなかったんだ…』

なんて、言い訳にしかならないけど謝罪の言葉を口にする。

いくら”最強”と言われていようが悟だって人間なのだ。

普通に怪我もするし、人の発言で傷ついたりする。

それを1番わかっていたのは俺のはずなのに、悪巫山戯のつもりのだった言葉で傷つけた。

人として最低だ。

ーーーーー

悟side

『本当にごめんね、泣かせるつもりはなかったんだ…』

なんてAは謝ってくるけど、俺から見たら俺なんかよりAの方が泣きそうな顔に見えた。

なんでAの方がそんな泣きそうな顔してるんだよ…。

「…そんな泣きそうな顔するなよ、別にそんな発言1つで傷つかねぇから。」

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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時

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