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22日目 ページ22

あれから5年。

もう15歳になってしまった。

この5年間、何度も悟に会いに行こうと試みるも、その度に邪魔が入り、会いに行くことは叶わなかった。

悟も家に来ないのを見る限り、両家が俺たちを合わせまいとしているのは確実だった。

毎日のように会っていたから成長の妨げになると判断されたのか…。

そんなことを考えながら会の流れを説明してくる使用人の言葉に耳を傾ける。

会…この15年間の間で、五条家 七瀬家共に著しく成長した。

御三家の中でも五条家の頭が1つ2つ突き出ていることだろう。

七瀬家も七瀬家で大きな権力を得たからか、いろいろと威張り散らかしているらしい。

まぁ、それも俺や悟が頑張ったからなのだが…。

とにかく、今日はそんな両家の成長を祝う会…と言う目的の何か良くない話をする会なのだろう。

この会には俺はもちろん、悟も出席する予定になっていた。

挨拶回り等面倒なことが待っていると考えたら憂鬱な気持ちになるが、悟に会えるかも、そう思うだけで胸が踊った。

1人わくわくしていると後ろから小さな衝撃が…。

「A〜。なーに1人で嬉しそうにしてるのよ」

『あっ楓…いらっしゃい、早かったね。』

忘れてたけど、この会には一応許嫁である楓も出席していた。

会が始まるまでまだまだ時間はあるから、こんなに早く来るとは思わなかったけど…。

「ちょっと貴方と話したかったのよ。」
「それより、何1人で楽しそうにしてたの?」

「好きな人でも来るの〜?」なんて、いたずらっ子みたいな笑顔を浮かべ聞いてくる。

『違う違う…』
『久しぶりに悟に会えるかも…って思ったら、なんだかわくわくしちゃって』

「あぁ、例の五条家の…5年ぶり?だっけ?」

『そうそう。』

「なるほどねぇ…どうりで嬉しそうなわけだ。」
「じゃあ、そんな2人が仲直りできるように私が手伝ってあげる!」

『別に喧嘩別れしたわけじゃないんだけどね…ありがとう、楓』

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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時

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