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13日目 ページ13

「どうせお前も俺から離れてくんだろ…」

悟の、悲痛な叫び。

はじめて悟のこんなに取り乱してる姿を見た。

『…離れていかないよ。』
『悟はその姿を情けないって言ったけど、情けなくなんてないよ。』

「情けないだろこんな姿…」

『そんなことないってば、大丈夫だよ。』
『…ね、悟?ゴジョウ家でどんな風に言われてるか分からないけどさ、俺の前では泣いてもいいんだよ?』

これ以上悟を泣かせないように、ゆっくりと言い聞かせるように語りかける。

『俺の前でくらい、弱ってる姿見せてよ。』
『俺の前でまで完璧を求める必要は無いでしょ?』
『どんな悟を見ても離れていかないから…大丈夫だよ。』

ーーーーー

「なんで…なんでそんなに優しくするんだよ…」
「もう、俺の事なんかほっとけよ」

俺のこんな姿を見ても離れていかない優しすぎるA。

でも、そんなAを信用しきれずに思わず突き放すような言葉が出てくる。

『なーに言ってんの?』
『そんなに弱ってる悟をほっとけるわけないでしょ?』

「な、んで…」

『うーん…悟が好きだから。じゃ理由にならない?』
『俺が悟のそばに居たいんだよ、だから離れていかないし、離れていく気もない。』

優しく言い聞かせてくるAの言葉が心にストンっと落ちた。

あっやばい…

『あっ悟が望むなら離れるけどね?嫌われたくないし。』

「…じゃあ一生お前は離れてかないな」

『…悟が望むならね』

「どこにも、行かないで…俺とずっと一緒にいて。」

俺、Aのこと大好きだ。

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作者名:楓さん x他1人 | 作成日時:2021年3月2日 16時

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