＿約束 / ウタ ページ5
『私達、誰かに知られたら大変だよね』
「僕が喰種ってばれなきゃ大丈夫じゃない？」
『ばれたらウタさん殺されるでしょ』
隣にはまだ寝ている彼氏。
刻まれたタトゥーの多さに苦笑する。
彼を起こさないよう注意しながら、床に散らばった衣服に手を伸ばした。
「………あれ？」
『あ、ウタさん起きた？』
「うん。何でもう服着ようとしてるの？」
『え、いや。私普通に仕事あるんで』
えー、と不満げな声を出され、腕を引かれる。
そのまま彼に抱きしめられる。
ベッドに逆戻りだ。
「あとちょっと。昨日の余韻に浸りたい」
『余韻って………』
「A、仕事ばっかで久しぶりだったからね。可愛かったー」
昨日の情事を思い出すだけで火照る顔。
顔を伏せてごまかして。
『……うっさい』
『ねぇウタさん』
言うべきか否か、ずっと迷っていたこと。
今がそのタイミングな気がした。
『私、さ。今度、大きな討伐戦に参加することになったんだよね』
喰種捜査官が喰種に情報を漏らすなんて、もちろん処罰もの。
でも今は恋人として、彼に伝えたかった。
「そっか」
『死ぬかも』
「そっかぁ……」
反応薄いなぁ。
私、内心すごく怯えてるのに。
まぁ、
『その場合、私の亡骸はウタさんが召し上がってください』
「いいよ、約束する」
抱きしめ合った腕に、自然と力が入る。
耳元で、優しくて甘い彼の声で囁かれた。
「それまでは一緒にいてあげる」
「『(仕方ないよね)』」
喰種と人間。
その愛の約束は、どこかずれていて
『(だって私は人間で)』
「(僕は喰種)」
たとえそれが、空約束だとしても。
――――――――――――
リクエスト、まだまだ待ってます！
鮮紅 / 鈴屋 什造 （亜依様リクエスト）→←秋空にふれる / 霧嶋 アヤト （れ〜な様リクエスト）
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風冬(プロフ) - しんかいのくらげさん» リクエストの方書かせていただきました、こんなに遅くなって申し訳ありません。ありがとうございました！^ ^ (2018年8月10日 12時) (
レス) id: a233740d3b (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 書けたらで、いいのでお願いします。 (2017年3月22日 4時) (レス) id: eebb3790b5 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - リクエストよろしいでしょうか？ホオグロで、pink お願いします。 (2017年3月22日 4時) (レス) id: eebb3790b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭世(プロフ) - 宇井さんお願いします！突然リクエストすいません... (2017年2月12日 11時) (レス) id: a6afbd1290 (このIDを非表示/違反報告)
鈴羽 葉月＠低浮上(プロフ) - 風冬さん» 書いて頂きありがとうございます!!! これからも応援させて頂きます!! ありがとうございました!! (2017年2月5日 22時) (レス) id: cb82f46597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風冬 | 作成日時：2016年1月14日 22時
