砂糖と罠 / 霧嶋 アヤト ページ24
息抜き。です。
アヤトと付き合っている設定。
―――――
『ほんと面白いよねぇ、彼』
「でしょでしょ？綺麗でしょぉ？」
アオギリアジトにある、私の部屋。
自室にニコを呼んで、血酒片手に喋っていた。
見た目や声は完全に男でも、心は乙女というもんだからニコとは話が合う。
話題はもっぱら男の話。
アオギリ所属の喰種にはイケメンが多いとか、ニコはヤモリが恰好良かったのにとか、最近隻眼くんが頑張ってるとか。
お酒が入るとニコも私も普段より饒舌になるから、かれこれ数時間は喋りながら飲み続けている。何だかんだでもう夜中だ。
「顔赤いわよ？大丈夫？」
『ん、大丈夫大丈夫。まだまだいけるー』
お酒には強い方だから。ニコには負けるけど。
そう言っているのにニコは呆れたように溜息をつく。
「何でアタシを部屋に呼んで飲むのよ」
『んー？』
「……アヤトきゅんと喧嘩したの？」
『あっはは』
図星をさされて笑った。
「鎌かけね。相変わらずずるい女！」
『いやまぁ、ニコを男に数えていいものか迷ったんだけどね』
うふふふ、と嬉しそうに気色悪く笑うニコ。
何杯目かも分からなくなったグラスを傾ける。最後の一滴を飲み干した。
後ろでドアが荒々しく開く音がした。
入ってきた人影が嬉しくて、ひっそりと私は笑みをこぼす。
「……何でカマ野郎がここにいんだよ」
「あらぁ？アタシは呼ばれただけなのよ？」
「うっせぇ出てけ」
あらあら、と事情を察しているニコは楽しそうに笑って、私の部屋を出て行った。
ドサッ、と彼が私のすぐ横に腰を下ろす。
『あ、それ血酒。アヤトくん飲んじゃだめだよ』
未成年なんだし。
そう言えば、うるせぇというぶっきらぼうな返事が返ってきた。
でもさアヤトくん。
私の部屋に来てくれたってことは
もう怒ってないって考えて、いいよね？
飲むと私はスキンシップが多くなる、らしい。
彼の名前を呼びながら、彼に抱き着く。
無言のまま、背中にアヤトくんが腕を回してきたのを感じて、私もさらに強く抱きしめた。
年上の余裕
女の我儘
少しだけ罪悪感がないわけでもないけど、まぁ喧嘩も一件落着ということで。
『(夜遅くに、オカマといえど、男と部屋にいたらどう思うかなーって)』
考えたのですよ、アヤトくん。
チョコレートコスモス / 宇井 郡（社様リクエスト）→←月下香 / 旧多 二福（あ様リクエスト）
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風冬(プロフ) - しんかいのくらげさん» リクエストの方書かせていただきました、こんなに遅くなって申し訳ありません。ありがとうございました！^ ^ (2018年8月10日 12時) (
レス) id: a233740d3b (このIDを非表示/違反報告)
藍 - 書けたらで、いいのでお願いします。 (2017年3月22日 4時) (レス) id: eebb3790b5 (このIDを非表示/違反報告)
藍 - リクエストよろしいでしょうか？ホオグロで、pink お願いします。 (2017年3月22日 4時) (レス) id: eebb3790b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭世(プロフ) - 宇井さんお願いします！突然リクエストすいません... (2017年2月12日 11時) (レス) id: a6afbd1290 (このIDを非表示/違反報告)
鈴羽 葉月＠低浮上(プロフ) - 風冬さん» 書いて頂きありがとうございます!!! これからも応援させて頂きます!! ありがとうございました!! (2017年2月5日 22時) (レス) id: cb82f46597 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：風冬 | 作成日時：2016年1月14日 22時
