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TONIGHT / ウタ(ぽんず@サブ様リクエスト) ページ12

ひっそりとした2人だけの夜





真夜中。

店に訪れたAは、僕の顔を見るなり、堰が切れたように泣き出した。





『私のせい、で………!』


吐き出される自虐の数々。

責任感が強いのか。
喰種捜査官の彼女は、部下が殺され、それらが全て自分のせいだと思っているらしい。


喰種捜査官が、喰種に殺された知り合いを悲しんでいる。



それを僕が慰めるなんて変な話だよね


それでも、彼女を放っておけるはずがなかった。





『……わ、私が、弱いから、』

『誰も守れ、なかった………!』




溢れ出て止まらない涙。

そっと近寄って、雫を拭う。



抱き寄せた彼女の体は小さくて、僕の服にしがみつく手は震えていた。



『私も、一緒に殺されれば、よかったのに………!!』


小刻みに震える肩
小さく漏れる嗚咽

儚げな彼女が、愛しかった。



彼女の顎に手を添え、上を向かせる。


普段は見られないほど取り乱していて、涙もまだまだ止まっていない。
そんなAに。




髪と、額

瞼と、頬



最後は、唇に。


そっとキスを落としていった。







きつく口を重ねたまま、5秒、10秒がたった。

長いような、短いような、儚くて甘い時間。


ゆっくり唇を離す。



涙で顔が濡れたAは少しだけ落ち着いた様子だった。



「………A」

『ウタ、さん』





潤んだ瞳が愛しくて、引かれ合うように、もう一度熱く唇を重ねた。









『……今夜は、』


『一緒にいてもらっても、いいですか?』




まだ微かに震えた声。
全部を包むように、彼女をもう一度抱きしめた。



「……大丈夫、そばにいるから」



―――――――――

何だこれ、みたいな。
難しかったです。上手く書けなくていやになる。

すみません。

ぽんず@サブ様、リクエストありがとうございました!

funny / 月山 習→←終宵 / 平子 丈(なぎさ様リクエスト)



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風冬(プロフ) - しんかいのくらげさん» リクエストの方書かせていただきました、こんなに遅くなって申し訳ありません。ありがとうございました!^ ^ (2018年8月10日 12時) (レス) id: a233740d3b (このIDを非表示/違反報告)
- 書けたらで、いいのでお願いします。 (2017年3月22日 4時) (レス) id: eebb3790b5 (このIDを非表示/違反報告)
- リクエストよろしいでしょうか?ホオグロで、pink お願いします。 (2017年3月22日 4時) (レス) id: eebb3790b5 (このIDを非表示/違反報告)
蘭世(プロフ) - 宇井さんお願いします!突然リクエストすいません... (2017年2月12日 11時) (レス) id: a6afbd1290 (このIDを非表示/違反報告)
鈴羽 葉月@低浮上(プロフ) - 風冬さん» 書いて頂きありがとうございます!!! これからも応援させて頂きます!! ありがとうございました!! (2017年2月5日 22時) (レス) id: cb82f46597 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:風冬 | 作成日時:2016年1月14日 22時

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