41話 志村転孤 ifオリジン ページ41
会計を済ませ病院から出るとベンチに座っている炎司さんと転孤君が目に入った。
転孤君は顔を俯かせ相変わらず手を弄っている。
一方炎司さんは転孤君の顔色を伺いオロオロとしている。
病院ではあんなにカッコよかったのに…ここで不器用炸裂しちゃったのね。ふふ、可愛い。好き。
『お待たせしました。さて、帰りましょ？』
私が話しかけると目をキラキラとさせ直ぐに立ち上がった。まるで救世主が現れたかのような反応だ。
炎司さんの目を見つめ"後は任せてください"と目で訴えかける。
私の考えていることが伝わったようで、炎司さんはコクリと頷き再度ベンチに座り直した。
『転孤君。少し私とお話しようか。』
返事はない。
手が動いているだけで他の部分は微動だにしない。
それでも話を続ける。
『ねぇ、転孤君はさ、まだヒーローになりたい？』
そう私が言うと転孤君の体がピクリと動いた。
虚ろな目で私を見つめ少しでも雑音が入ると聴き逃してしまいそうなか細い声で転孤君答える。
「燈矢君のお母さんも僕を否定するの？」と。
『ううん、否定しないよ。
もし、ヒーローになりたいならヒーローになれるような環境を作らないとって思っただけだから。
そんなに難しく考えないで今の本心を教えて？』
少しでも返答を間違えれば、即ゲームオーバーとなってしまう鬼畜なミッション。
そうならないように安心させてあげなくてはならない。
絶望の淵に立っている幼い少年をどうにかして救って上げたい。
転「……分からない。」
『…どうして？』
転「沢山殺しちゃった。」
『あれは個性の暴走が原因なのよ？』
転「…でも、僕はもうヒーローになれないよ。
こんな
あぁ、深く考えすぎている。
もう自分はヒーローになれないと自分自身に暗示をかけているのか。
『転孤君いい？聞いて？
個性にヒーロー向きもヴィラン向きも無いのよ。』
転「…え？」
『炎司さんの個性は使い方によっては人を簡単に殺める事が出来る。それでもそういう使い方をせずにヒーローになってるでしょ？なんでか分かる？』
転「…分からない。」
『自分の個性をヒーローとして使いたいと思ったからよ。』
あ、その顔。
そのままじゃねぇかと思ったよね。
そう、そのままなのよ。
何も難しく考える必要は無いの。
だから安心して。
私達が君をこちらへ引き戻してあげるから。
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LOTTE チョコレート - 轟家が最高すぎる！転孤が轟家の一員になった時は天才だなっって思いました！夢小説で一番好きかもです。素敵な作品をありがとうございます！ (7月30日 20時) (
レス) @page50 id: 4eb3235a56 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» やったぁぁ！ありがとうございます♡私も楽しく書くことが出来ました！今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月10日 22時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
香夜(プロフ) - リクエストに答えて頂きありがとうございます！子供達が可愛くてまた、ニマニマしてしまいました。これからも楽しみしてます。 (2021年10月10日 11時) (レス) id: 612dbfa7a2 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» リクエスト書かせていただきました！なんか違うと思ったらバンバン言ってください！これとは別に新しく書き直しますので💦 (2021年10月10日 2時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» コメントありがとうございます！わわっ！天才ですか！？私もみたいです！()素敵なリクエストありがとうございます！絶対書かせていただきますのでしばらくお待ち下さい！更新頑張ります！！ (2021年10月9日 23時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星桜 | 作成日時：2021年9月5日 14時
