38話 志村転孤side ページ38
僕の腕の中で一瞬体を強ばらせ、最後にか弱い鳴き声を漏らし愛犬のモンちゃんが崩れ落ちた。
転「え…？モンちゃん？」
ボトボトと零れ落ちる血。
ぴくりも動かないモンちゃん。
頭の理解が追いつかなくて息が上手く出来ない。
華「転孤ー。あのね…あのね…
秘密って言って見せたの私なのにごめん。」
華ちゃん。モンちゃん。
声が出ない。苦しい。助けて。
華「…！？…どうしたの＿＿＿＿…」
モンちゃんの死体を見て華ちゃんは叫び声をあげ家の方へと走っている。
待って、行かないで。
声が出ないの！
華ちゃん！謝りに来てくれたんでしょ！？ねぇ！！
なら今度は守ってよ！！助けてよ！
すごく悪い
モンちゃんが崩れたのも華ちゃんが崩れたのもそいつの所為だ。
いや、違うか。これは僕がやったんだ。
今思えば僕はこの時既に理解していた。
何でお父さんを庇うんだろう。
何で泣くなとしか言ってくれないんだろう。
転「お父ざ、ごめ"ん"な"ざい"。」
この時差し出した手を握り返して欲しかった。
例え自分が崩れると分かっていても…。
それでもやっぱりダメでお父さんは僕を排除しようと鈍器で僕の頭を殴った。
小さな積み重ねが山となりついに爆発した。
この時僕は明確な殺意をもってお父さんに触れてしまった。
途方もない快感が全身を貫いた。
心のどこかでこうなる事をずうっと望んでいたのかもしれない。この時もう痒みは感じなかった。
僕はこの日は家族を失った。
それと同時にヒーローとしても心も失ってしまった。
〜
家族を殺した。
あの後逃げるように家を出てどうしたらいいのか分からなくて途方に暮れている。
これからどうしたらいい？
誰か…誰でもいいから教えてくれ。助けてくれ。
罪悪感が喉に張り付いて声が出なかった。
エ「おい、どうした？親とはぐれたか？」
一筋の光が僕を照らした。
燃えるように赤い髪の男の人。
その横には僕を認めてくれた優しい女の人。
『転孤君じゃない！
どうしたの？！そんなにボロボロになって！』
転「エンデヴァーと燈矢君の…お母さん。」
僕は誰かに手を差し伸ばしてくれるのを待っていた。
あぁ、いつだって燈矢君のお母さんは僕を助けてくれる。その事実に酷く安心した。
そこで僕の意識が遠のいていった。
もう誰も崩さないように手をきつく握り締め意識を飛ばした。
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LOTTE チョコレート - 轟家が最高すぎる！転孤が轟家の一員になった時は天才だなっって思いました！夢小説で一番好きかもです。素敵な作品をありがとうございます！ (7月30日 20時) (
レス) @page50 id: 4eb3235a56 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» やったぁぁ！ありがとうございます♡私も楽しく書くことが出来ました！今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月10日 22時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
香夜(プロフ) - リクエストに答えて頂きありがとうございます！子供達が可愛くてまた、ニマニマしてしまいました。これからも楽しみしてます。 (2021年10月10日 11時) (レス) id: 612dbfa7a2 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» リクエスト書かせていただきました！なんか違うと思ったらバンバン言ってください！これとは別に新しく書き直しますので💦 (2021年10月10日 2時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» コメントありがとうございます！わわっ！天才ですか！？私もみたいです！()素敵なリクエストありがとうございます！絶対書かせていただきますのでしばらくお待ち下さい！更新頑張ります！！ (2021年10月9日 23時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星桜 | 作成日時：2021年9月5日 14時
