32話 轟炎司side ページ32
今の燈矢は昔の俺だ。
どれだけAが言っても毎日新しい火傷をつくってくる。
諦めの悪い頑固なことろも俺に似た。
それもあの頃のバカな俺に似ている。
いや、違うか。
似たのではなく、俺が無意識の内にNO.1の座につくことを燈矢に求めていたのかもしれない。
燈矢の個性は俺と同じものだ。
その出力は俺を遥かに超える。
だが、Aの体質も受け継いでしまった為全力が出せない。
残酷な話である。
個性の為と子供を作ろうとした俺の代償が今返って来たのだろうか。
話さなければならない。
燈矢には俺と同じ過ちをおかさせないように。
エ「燈矢。」
燈「…なに。説教でもしにきたの？」
燈矢のくすんだ目が俺を射止める。
最初の純粋にヒーローを目指している時の目ではない。
エ「説教では無い。話をしにきた。
燈矢、お前にはAからの試練が与えられているんだ。」
燈「どういうこと？」
Aは凄く心配症だ。
燈矢と訓練していた時は必ず側にいて見守っていた。
俺が仕事に向かう時は"行ってらっしゃい"の後に必ず"お気おつけて"と言う言葉をかける。
仕事から帰宅すると"おかえりなさい"の後に"ご無事で何よりです"と必ず言う。
そんな奴が可愛い息子を危ないヒーローの世界に易々と入れるわけが無い。
エ「いつかきっと分かる時がくる。
だが、これだけは分かっていて欲しい。
Aから受け継いだお前の体質は必ずお前を窮地の時に救ってくれる。」
個性とは身体能力の延長だ。
俺も個性を使い過ぎれば身体に熱が篭もる。
自分を守ってくれもするが、無理をすれば自分を傷つけてしまう。
エ「それにお前は俺じゃない。
轟燈矢という1人の人間だ。
心配せずともお前はヒーローになれる。」
俺なりの精一杯のエールを込めて燈矢の頭を強く撫でた。
燈「…お父さん、俺に訓練してよ。」
エ「燈矢。個性の訓練ならしないぞ。」
燈「ううん、それは"今は"いい！
俺に個性なしの訓練をつけてほしい！」
俺の顔はそれは大層な間抜けズラだろう。
燈矢が1歩前へ踏み出してくれた事が嬉しくてたまらない。その1歩こそ燈矢のオリジンだ。
エ「あぁ、もちろんだ。」
燈「や、やった〜！！」
エ「必ず、思いっきり個性を使わせてやるからな。」
燈「うん！約束だよ！」
燈矢が小指を俺に突き出す。
俺はそれを絡め取り約束の呪文を一緒に唱えた。
指切りげんまん嘘ついたら針千本のーます！
指切った！
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LOTTE チョコレート - 轟家が最高すぎる！転孤が轟家の一員になった時は天才だなっって思いました！夢小説で一番好きかもです。素敵な作品をありがとうございます！ (7月30日 20時) (
レス) @page50 id: 4eb3235a56 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» やったぁぁ！ありがとうございます♡私も楽しく書くことが出来ました！今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月10日 22時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
香夜(プロフ) - リクエストに答えて頂きありがとうございます！子供達が可愛くてまた、ニマニマしてしまいました。これからも楽しみしてます。 (2021年10月10日 11時) (レス) id: 612dbfa7a2 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» リクエスト書かせていただきました！なんか違うと思ったらバンバン言ってください！これとは別に新しく書き直しますので💦 (2021年10月10日 2時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» コメントありがとうございます！わわっ！天才ですか！？私もみたいです！()素敵なリクエストありがとうございます！絶対書かせていただきますのでしばらくお待ち下さい！更新頑張ります！！ (2021年10月9日 23時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：星桜 | 作成日時：2021年9月5日 14時
