21話 ページ21
私が彼の前から台所に移動しようと腰をあげた瞬間、後ろから暖かな温もりを感じた。
エ「A、愛してる。」
理解するまでに時間がかかった。
だって、こんなこと1度もされた事ないし、言われた事ない。
ヤバい、これはヤバイ。
嬉しすぎて喜怒哀楽が全部放出されそう。
昔の私なら鼻血案件だった。
不意打ちなんて心臓持たない。
私の反応が遅れたせいか炎司さんが不安そうに後ろから顔を覗いてきた。
やめてくれ、今そんなことされたら感情モロ爆発する！！！
なんか、色んな感情がごちゃごちゃと流れ込みすぎて頭がパニック状態。
エ「どうした？具合が悪いのか？休むか？」
いや、アンタのせいだよ！！
悪気ないの分かってるし、可愛いけどね！！
もう、我慢は辞める。
欲望に忠実に動いてやる！！
私は炎司さんの方に体を向け、彼に正面から抱きついた。
……ここからどうしよう。
なんにも考えてねぇ！！！
訳が分からなくなったから、先程より更に強く抱き締めてみた。
エ「苦しい。」
『知りません。』
エ「おい、」
『狡いんですよ、炎司さんは。』
エ「何？」
本当に狡い人。
これ以上惚れされてどうする気ですか。
今でさえ好きすぎて余裕が無いぐらいなのに。
『うぅ、私も愛してます。』
エ「あぁ、知っている。」
左様でございますか。
まぁ、これだけ感情丸出しにしていたら気付かない方がおかしいって話だよな。
私の炎司さん好き好きアピールのおかげかな。
エ「A。」
『何ですか。』
エ「…顔を上げろ。」
『無理です。今酷い顔してるので。』
エ「…A」
やだ、そんな切ない声出さないでくれ。
真っ赤な顔を貴方に晒したくないんだ。
でも、愛とは凄いもので炎司さんのお願いならなんでも聞いてしまう。
エ「ふっ、真っ赤だな。愛らしい。」
『な、な、な！！』
本当にもう勘弁して欲しい。
明日死ぬんじゃね？ってぐらい幸せすぎて1周回って辛い。
『もう！早く夕飯食べますよ！』
エ「A」
何ですか？と後ろを向いた瞬間唇に何かが触れた。
エ「今日は天ぷらだったな。行くぞ。」
え、ちょっと待ってよ。
さっきのって、き、キスだよね。
『ちょ、炎司さん！？』
彼は私の言葉に振り返るこのなく居間を後にした。
状況が整理出来ていない私はその場に崩れ落ちるしかほかなかったのだ。
顔の熱を下げるのには時間がかかりそうだ。
お互いに、ね。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
LOTTE チョコレート - 轟家が最高すぎる！転孤が轟家の一員になった時は天才だなっって思いました！夢小説で一番好きかもです。素敵な作品をありがとうございます！ (7月30日 20時) (
レス) @page50 id: 4eb3235a56 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» やったぁぁ！ありがとうございます♡私も楽しく書くことが出来ました！今後ともよろしくお願いします！ (2021年10月10日 22時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
香夜(プロフ) - リクエストに答えて頂きありがとうございます！子供達が可愛くてまた、ニマニマしてしまいました。これからも楽しみしてます。 (2021年10月10日 11時) (レス) id: 612dbfa7a2 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» リクエスト書かせていただきました！なんか違うと思ったらバンバン言ってください！これとは別に新しく書き直しますので💦 (2021年10月10日 2時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
星桜(プロフ) - 香夜さん» コメントありがとうございます！わわっ！天才ですか！？私もみたいです！()素敵なリクエストありがとうございます！絶対書かせていただきますのでしばらくお待ち下さい！更新頑張ります！！ (2021年10月9日 23時) (レス) id: 9002b39da0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：星桜 | 作成日時：2021年9月5日 14時
