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「第二試合は……
チーム戦だ。この騎馬戦はポイント制なところが鍵になってくる。私は…6位だから185ポイントか。
麗日さん(確か緑谷くんがそう呼んでたよね？)からもらったのど飴をありがたくいただきながら、思考を巡らせる。のど飴の甘さも身体中を巡っている感覚がした。
「1位は、…10,000,000ポイント！！」
10,000,000って…ぶっ飛んだことするなあ、雄英。視線が一斉に緑谷くんに集まる。
当の本人はだらだらと冷や汗をかいているようだった。
1位にならなくてよかった、と心の底から思ってしまう。第一種目ではなく、第二種目・最終種目で下剋上をして、最終的に1位になる方が絶対に効率的だ。
きっとそれに気づいて次の策略を練っている人が大半だったのだろう。…危なかった。
「それではチーム決め、スタート！」
「…チーム戦か、どうしよう。」
そもそも普通科の私は、この中で関わりのある人が圧倒的に少ない。そして私の個性を知っている人も、私が個性を知っている人もあまりにも少なすぎる。
1位の緑谷くんと組むのは勝算が少なすぎるし、B組の人たちは真っ先に固まって既に作戦会議すら始めているようだ。
「A、俺と組まないか。」
「…焦凍。」
反射的に振り返るとそこには幼馴染の姿。後ろには背の高い女の人と上鳴くんがいて、私に手を振っている。最後に、私に声をかけたのだろうか。
私の組む相手がいないと思って、気を遣ってくれたとか？…焦凍は、いつもそうだ。
確かに焦凍は幼馴染である私の個性もばっちり把握しているし、頭も切れるから的確に指示をくれるだろう。…だけど。
「ごめん、焦凍。私、もう組む人決めてるんだ。」
ここはやっぱり、私の地の力も個性も把握していて、それでいて…私の
「人使くん、私と組もう。そして、勝とうよ。」
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作者名：浅葱。 | 作成日時：2021年5月25日 15時
