もしもの話。【僕のヒーローアカデミア】 (ページ15)

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１３. ページ15

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轟Side.

朝、日課になっているランニングをしようと門を出れば、そこには靴紐を結ぶ幼馴染の姿があった。

俺の幼馴染…Aは、ヒーロー志望だ。
そしてこいつの個性は、強力だ。世間一般でいう強個性ってやつだと思う。

だが、言霊(個性)は、生命を持たないものに効力を発揮することはできない。

雄英の一般入試はロボットだったと聞いたから、そのせいでこいつはヒーロー科に入れなかったんだろう。

…正直、ウチの高校はどんな基準で判定しているのだ、と腹が立った。

Aがヒーローにならなくて、他に誰がなるんだ。

彼女の根底にあるその心は、とてもヒーローだ。自分だって苦しくて辛い経験をしたはずなのに、自分よりも他人を優先し、助けになろうとする人なのだ。

Aが個性に対してトラウマを抱えていることも、幼馴染の俺なりに分かっているつもりだ。

それでもヒーローから目を背けないことを知っているから、なんとかしてやりたかった。

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文字数の関係で1話を2つに分けております。今回の短くて申し訳ありません。