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  ら ページ12

「それで、裏切り者の奴らに優香ちゃんが……困ったねぇ。」

「……すみません、迷惑を掛けてしまって。」

「中也君が謝る必要はないさ。生き残りがいると知らなかった私の失敗(ミス)だ。」

「優香…大丈夫かのう?」



此処はマフィアの最上階、首領室だ。
俺は真っ先に此処に来た。


優香の事を知っている人間は、此処だと首領か、姐さん位だ。



相談出来る、唯一の人達。
その人達に、今まで起こった事を全て話した。



パネルに縛られた優香が映っていた事、誘拐したのはマフィアの裏切り者だと云う事。
俺一人では何も出来ないと思ったからだ。



「そいつらの事を調べてみたが、少々厄介な連中じゃった。一人は異能持ち、残りは中堅より上の奴らでの。」

「中也君の云っていた事が本当なら、その三人の内誰かが異能を持っているね。」



異能持ちが居るって……
だからあんなに自信満々なのか。



「その異能はどの様な物で?」


「……自分の半径10メートルにある物を対象者に引き付ける異能力だ。重さの制限はなく、
10メートル以内にある物なら何でもね。対象者は最低三人まで。使い方によってはとても強力な能力だよ。」

「例えば、電柱を対象者に思いっきり引き付けるとかのう。速度はとても速いみたいじゃ。
物が沢山あるコンテナ倉庫では彼方の方が有利じゃろうな。」


姉さんは着物の袖で口を隠しながら云う。
その姿さえも様になっている。



物を対象者に引き付ける異能力……
戦う分ではとても強力な能力だ。





はっ、けどな。







「対象者に物がぶつかる前に触れて仕舞えば、後は俺の方が有利…ですよね?」






俺の前では塵に等しい。






「ふふ、嗚呼。君の能力はとても強いからねぇ。…場所は分かっているんだろう?
早く迎えに行ってあげなさい。」


「優香に宜しくと伝えてな。」




鳴呼、この二人は本当に頼りになる。有難い




「はい、ご協力感謝します!必ず連れて帰ります。」






優香を拐った奴ら、全員始末してやる。








俺は急いであの場所へ向かった。








―――思い出の場所へ。

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チョーク(プロフ) - 雫さん» ああ!そうでしたか!こちらこそすみません>< 夢「雫様も私と同姓同名なのかと……!」わざわざありがとうございます!このネタは授業中に思い付きました← (2018年2月19日 17時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - チョークさん» あぁ、わかりにくい書き方してごめんなさい!太宰さんに向かって夢主ちゃんが「同姓同名ですか?」って言っていたのでw (2018年2月19日 16時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - 雫さん» ま、マジですか?!奇跡が起こった……だと?!((コメントありがとうございます!夢主ちゃん最高ですか?!嬉しいです……!作者の妄想の子達ばかりですけどね(笑) (2018年2月19日 15時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 同姓同名w夢主ちゃんサイコーwww (2018年2月18日 18時) (レス) id: 198a7174c6 (このIDを非表示/違反報告)
チョーク(プロフ) - お餅さん» ありがとうございます!畏まりました!書かせて頂きます^^*ほっこりするお話と云っていただき嬉しいです!後日談も宜しくお願いします! (2018年2月4日 14時) (レス) id: e74d4ea6bf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:チョーク* | 作成日時:2018年1月13日 15時

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