私の居場所

逃 ページ4

6年生もまもなく終わる1月。



学校は卒業モードに。





卒業文集とか色々やるんだろうなー、








担任「今日の学活は卒業式の日に保護者の方に渡す、小学校6年生までを振り返るために作る大切なアルバムです。やり方の説明をします。」



でましたー、保護者。





小4の時に二分の一成人式で親が来るはずの授業参観の日、

ようこ先生たちに嘘の時間を言って私の保護者席は空いたままだった。



みんな幸せそうに自分の親を独占してるのに

なんで私にはいないの？

学年の人数150人いる中でなんで私だけ？


こんなことを考えてしまうから親が関わって来る学校行事が嫌い。








担任「小さい頃からの写真貼って作り、
お母さんやお父さんに 私は 僕は こんなに大きくなったんだよって教えてあげましょう！」

担任「それでは今からアルバム用の台紙を配るので1人4枚ずつ取りましょう。」





紙が配られてみんな親へのメッセージ欄を書き始める。


男子1「今日も朝からお母さんに怒られたし感謝なんてねーよ笑」


男子2「そんなこといっておまえお母さんのこと好きなくせに笑」

男子1「あ？好きじゃねーし」

男子2「は？いつも一緒にいるじゃん」

女子1「やめなよ！」





担任「もー(怒」

先生がとめに入りに行こうとしてる。

私「先生、頭痛いので保健室行って来ます。」


担任「大丈夫？気をつけてね」

担任「ほら、そこ離れなさい！」



うまいこと抜けられたー





保健室に行くと優しい先生がいつもいる。


保健室の部屋をノックして入る。

コンコン

私「失礼します」

校医「あら、あいなちゃん、大丈夫？どこか痛いの？」

首を横に振って

私の定位置の一番奥のベッドの上に座る。

校医「あ！そうだ！先生今からフルーツ食べようと思ってたの！内緒だけどあげるね」


いちごをひとつもらった。






先生は優しいから

親子関係の話になったりすると抜けて来る私を

黙って受け入れてくれる。

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