君の笑顔が見たい2 (ページ1)

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学校② ページ1

飛鳥side

山下姉妹が帰った後

飛鳥「しーさん出てきていいよ。そこにいるんでしょ。」

ある人がいることに気づいていたので呼んだ。

白石「ばれちゃったか。」

飛鳥「気づかないわけがない。ただ山下姉妹は気づいてなさそうだったから言わなかっただけ。」

白石「なるほどね。」

でも立ち聞きをするのはしーさんらしくない。

飛鳥「立ち聞きなんて珍しいね。というか初めてじゃない。どうしたの。」

白石「(夢主)ちゃんほど酷くはないけど同じ経験をしたことがあるから気になっちゃって。ついつい立ち聞きをしちゃったの。」

飛鳥「どうやってしーさんは乗りきったの？」

白石「どうやって、か。あんまり覚えてなくて。でも時が経ったからって言うのも大きいだろうね。」

飛鳥「時が経つか・・・」

白石「私ね(夢主)ちゃんは時が経ってもダメだと思う。心に深く残った傷は治らないよ。小さい頃に負ったなら余計にね。」

そうか。時が経っても治らない。

飛鳥「そんな・・・何で・・・」

白石「多分美月は気づいてる。」

飛鳥「えっ。」

白石「すぐに同意したでしょ？あれはそう言う意味なんだよ。」

美月が直ぐに同意した理由は深く考えてなかった。

考えないようにしていた。一生治らない深い傷。私はそれを負ったときどうするのだろう。想像がつかなかった。