過去の話�� ページ7
山下side
梅と一緒に呼ばれた時点で何となく予想はついていた。多分美那が倒れたのだろう。
美月「美那大丈夫？」
白石「ごめんね挨拶が終わったら倒れちゃって。もうどうしたらいいか分からなかったから呼んじゃったんだ。」
美月「いえいえ。呼んでくださりありがとうございます。」
桜井「ごめんね。聞いてもいいかな？美那ちゃんがそうなった理由。」
やっぱりこの質問が来た。正直に言えば私はこんなこと喋りたくない。過去の自分の無能さを思い出してしまうから。そうしたら
梅澤「大丈夫。私が泣いても支えてあげるから。」
ああこのために梅は呼ばれたのだろうか。私の精神状態を心配して。話したことがない美那の過去をあの一瞬で見抜いたのだろうか。だとしたら本当に先輩には敵わない。
そして私は過去のことを全部話した。
白石「うんそっかありがとう。自分も辛いのによく頑張って最後まで話してくれたね。」
美月「辛いのはっ美那ですっ。救えなかった私に辛いなんて言う資格は」
桜井「いいよ！もういいよ！美月も美那ちゃんもよく頑張ったよ！辛いなんて言う資格無い？違うでしょ！泣いてるじゃん！後悔してるじゃん！もう苦しんだじゃん！」
飛鳥「ねえ聞かせてもらった。私には到底背負えない無い過去だ。でもひとつだけ言うよ。
ここまで皆に話してくれてありがとう。よく頑張ったよ。」
また私は涙が止まらなくなってしまった。そして梅も
梅澤「最近私たちが言ったばっかじゃん。辛いって言う資格はあるよって。だって美月は悪くないもん。」
皆の優しさが胸に染みた。そしてちょうどいいタイミングで楽屋に来た2期生のみなさんにも同じことを話した。そうしたら
絢音「うーんなんていうんだろう？取り敢えずこれだけは言うよ。話してくれてありがとう。」
未央奈「私も絢音に同意。」
他の方も同じように言ってくださった。
4期生のこもまだ楽屋に残って聞いてくれていた。そして全員が自分のことのように悲しんでいた。
ねえ美那言ったでしょここは優しい人ばっかだってこと。だから美那は何も怖がらなくていい。でもいまはまだそんなこと無理だってことも知っているから、皆さんに待っていてもらうよ。
そしてみなさんも美那をよろしくお願いします。
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作者名：莉香 | 作成日時：2022年2月28日 0時
