君の笑顔が見たい (ページ15)

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卒業セレモニー① ページ15

美那side

今日は若月さんの卒業セレモニーが行われた。私はまだ若月さんに話しかけることが出来なかった。それが凄く悔しくてステージ裏で泣いていた。

美那「ｳｰﾋｯｸﾋｯｸﾋｯｸﾋｯｸﾋｯｸﾋｯｸ」

そうしたら

梅澤「美那ちゃん！どうしたの？何で泣いてるの？」

美那「梅澤さん！ｳﾜｰﾝ―」

梅澤さんが来てくださった。

梅澤「今ちょうど捌けてきたの。そうしたら泣いてたから。何かあった？」

美那「今日・・・若月さんの卒業セレモニーなのにずっと話しかけることが出来なくて。それが悔しい。」

梅澤「そっか。じゃあ卒業したあとも話しかければいいんじゃないかな？」

その考えはなかった。

梅澤「これで一生会えない訳じゃない。だからまだチャンスはある。今よりは少し減っちゃうけどね(笑)」

何も一生会えない訳じゃない。この言葉がストンと心のなかに入ってきた。確かに会える時間は減ってしまう。だけど話しかけるチャンスがなくなるというわけでもない。

美那「ありがとうございます。また頑張ります！」

梅澤「それなら良かった。山下に相談しにくいこともあると思う。そのときは私とか先輩とか同期とかに頼ってね。」

美那「はい！」

梅澤さんありがとうございます。また話しかけてみます！