君の笑顔が見たい (ページ14)

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やっと出来た② ページ14

美那side

やっぱり人が怖くて怖くてレッスン中何度も過呼吸を起こしかけた。その度に人から離れていた。

そうしたら必然的にスタッフさんに悪く思われていく。悪口なんて日常茶飯事。これじゃあ小学校の時と同じ。

そして悪夢を見て落ち込むそのループだった。

ある日梅澤さんが注意してくださった。

しかも梅澤さんはなかなか会話ができない私に諦めずに会話してくださっていた。そうしたら

久しぶりにお姉ちゃん以外の人と普通に会話が出来た。嬉しかった。だけどそれ以上に梅澤さんが喜んでくださった。

まだ梅澤さん以外の人は怖い。でも慣れれば大丈夫ということが分かった。これから少しずつ人となれていこう。そう思った。

白石side

梅が美那ちゃんと喋ったと聞いてとても驚いた。何度か美那ちゃんに話しかけている場面を見てきたけどいつも一言か二言で終わってしまっていたけど。それがきちんと会話できたと言う。私は美月に直ぐに連絡を入れた。

白石「美月！美那ちゃんが梅と会話できたんだって！すごくない？」

美月「えっ本当ですか？」

美月も信じ切れてないみたい。それはそうだ。美月が美那ちゃんが人を怖がっていることを一番理解している。でも疑問の声に嬉しさも混じっていた。

私も美那ちゃんにたくさん話しかけよう。そうしたらいつかはなれてくれるはずだ。それまで根気強くまつよ。だから一緒に頑張ろうね。