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柊「瀬尾..お前のゴールはどこだ?
スポーツ推薦で、大学に入ることか?
それとも大学を卒業しても、選手を続けることか?」




瀬尾「知らねぇよ..目の前のことにいっぱいっぱいで、考えたこともねぇよ」



柊「そうか..お前達はそれでいい..」



ゆっくりと立ち上がる先生は皆を見回す。



柊「だが..教師はそうはいかない。


お前達に..頼みがある。
俺という人間を..ジャッジしてくれないか?」




ジャッジ..?




柊「とりあえずお前らは全員教室にもどれ」



瀬尾からリモコンを取り返してそう言う。




柊「A、」




動かない私を見て、先生は溜息を1つ吐いた。




柊「諏訪」


諏訪「夕食持ってくからパス」



柊「甲斐」



甲斐「男の仕事だろ、貸せよ」



諏訪「..気持ち悪」


甲斐「うるせぇよ」





いつもなら味方だった2人が準備室を出てくと..残っている生徒は私だけ。




「座ってください」



柊「大丈夫だ。お前が..」



「座ってください!!」





無理やり座らせると、先生がくすくすと笑う。



柊「鼻水出てんぞ」




たくさんのティッシュを鼻に当てられて、大人しく受け取る。



「どこか痛いですか?」




柊「いや?
甲斐達が早く来てくれたからな」




「..先生は防犯ブザーを持っておきましょう」



柊「もうこんなこと起きないよ、安心しろ」




安心出来るわけない。



柊「..A、笑ってくれ」



初めて会った日にも言われた言葉。



無理ですよ




貴方に溺れれば溺れる程..涙が零れてくるんです。



理由も分からない..涙が。






柊「..お前は本当に泣き虫だな。また須永にイジられるぞ?」



「気にしないです〜..」



うー、と子供みたいに泣くと先生は眉を下げて困った顔をする。




柊「..今日の夜」



さらりと頬を撫でた先生は 私の涙を拭った。





柊「..景山の思いが..守りたかったものが少し分かることになる」




私の..課題




柊「..絶対に逃げずに..受け止めろ」





「当たり前ですよ..そのために、人質になってるんですから」





笑ってみせると、先生も穏やかな笑みを見せてくれた。

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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年5月5日 1時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 x他1人 | 作成日時:2019年4月4日 12時

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