甲斐くんの彼女。 3 (ページ17)

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諏訪「唯月です。
です、って言うのもなんか変だよね..。
あのさ..全部私のせいだから。
正臣が捕まったのも..全部私のせい。
だからごめんね。
それとずっと気になってたことがあって。

..なんで澪奈の動画を私に頼まなかったの?
もしかしたら..正臣の優しさだったのかなぁって。

Aの件も..私の友達だったから?

..今までありがとう。

さよなら、」

トイレから聞こえてくる声。

諏訪「..聞いてたの?」

唯月は..愛華にそう問いかけた。

小宮山「聞こえちゃったていうか..」

私もいるよ。

中に入ろうと思ったところを踏みとどまる。

諏訪「うちら澪奈に最低なことしたんだよね。
ブッキーは私に間違ってないって言ってくれたけど..それは今思ってる罪悪感だったり、もう二度とやらないっていう気持ちだったり..そういうの含めて間違ってないっていうことなんだろうな。

謝りたいのに謝れないって..しんどいよね、」

あの子も..ずっとそうだったんだよね

きゅうっと、胸が締め付けられた。

小宮山「だったら..力抜いて素直になってみよっか。

..まずはAに」

うっ..

諏訪「..居たの?」

「親友に隠し事なんて酷くない?」

諏訪「よく言うよ」

ﾌﾝっと笑う唯月。

..素直さの欠けらも無い。

「..唯月の彼氏さん..本当に唯月のこと好きだったんだね」

諏訪「..うん、だといい」

昨日武智は私の事もベルムズに依頼したと言っていた。

なのに、いつの間にかそれは消えていたと。

..唯月の友達だったから、

きっと何もしなかったんだ。

「ま、私達の方が好きだけどねｯ」

諏訪「..なにそれ..笑」

小宮山「そうだよ。この8日間でもっと仲良くなっちゃったしね」

「そーそ。
..うちらがいるでしょ。1人で抱え込まなくてもいいんだよ」

愛華の言う通り..素直になってみるのもいいのかもしれない。

諏訪「..だったら。
昨日里見と何話してたわけ?」

ニヤリと、笑った唯月が私の腕に自分の腕を絡めながら聞いてきた。

小宮山「親友に隠し事は..ないよね?」

もう片方の腕に愛華は自分の腕を絡めた。

「..黙秘権とか..」

諏訪「あるわけないじゃん」

デスヨネ