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準備室に行くと、未だ眠ってる先生と顔を見合わせてる宇佐美と茅野がいた。





茅野「あ、諏園さん..」




困った表情のまま振り向く茅野。





その困惑の源であるバイヴ音を鳴らす携帯を、しゃがみこんで先生の胸元から抜き取った。





"S"



そう記されている発信元。






宇佐美「勝手にとっていいの?」





宇佐美の質問には答えずに、先生から背を向けて携帯を耳に当てる。






「..はい」



私の声を聞いて、迷ったように..私の名前を呼んだ。






相良「..巻き込んですまない..A」




幼い頃から娘のように、文香ちゃんの妹のように呼ばれていた懐かしさからか、鼻がツンとした。





相良さん本人に自分の口で協力するということを伝えてなかったから、




少し怒られるかと思ってた。






相良「..体の方は」



「..無茶..しすぎてます。
田中さんが来てくれなかったら..」




後ろから携帯を取られて、その続きを伝えることは出来なかった。






柊「なんとか大丈夫ですよ」



何してる、と言いたげな先生の視線に屈せずに携帯に耳をちかづける。





相良「予定より少し早いけど例の動画をアップした。
警察が来てるんだ、これから出頭する」



柊「そうですか..すみません..」





きっと..もう言い逃れることは出来ないのであろう。





相良「君が謝る必要は無い。私や五十嵐さんが君に協力をしたのは..もうこれ以上、文香や景山さんのような犠牲者を出したくないからだ。これで何かの遺跡を閉じられたのなら、それは意味のあることだと思ってる。
私は..田中がガルムフェニックスを君に譲ると言った時、反対したんだ、時期早々だって。
でも今ならわかる..君は..その価値のある男だった」




悔しそうに唇を噛む先生。





相良「文香の心に寄り添ってくれて..ありがとう。
..少し、Aに代わってもらえるか?」





その言葉に先生を見ると、先生は小さく頷いた。




相良「..A..五十嵐さんのことは聞いたか?」



「..お父さんもきっと覚悟してたから..大丈夫です」




生半可な気持ちで..こんなことしてないだろう。





相良「..Aに頼むことじゃないが..私も今のような不自由ない生活は出来ないだろう。
その時..文香のことをよろしくな」





「..はい、任せてください」





小さく笑ったような声が聞こえた後、ツーツーと携帯からは無機質な音が聞こえた。

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涼宮美桜 - このお話すっごく好きです!これからも更新頑張ってください!応援してます!! (2019年5月5日 1時) (レス) id: 67fa9efd8d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぽかぽか笑顔 x他1人 | 作成日時:2019年4月4日 12時

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