甲斐くんの彼女。 3

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Hiragi.side


柊「9月25日!!
景山澪奈が命を経った日です!!
僕はその日、彼女と一緒にいました!!
そこで彼女は、フェイク動画の犯人に会いに行くと言っていました!!」


武智「またその話か」



柊「ネットに流出した動画には、景山と一緒にビルに、入って行く人物が映っていました」



武智「だから僕じゃない」



柊「その人物の格好が、その日貴方がテレビに出演した時の格好と全く同じでｰｰ武智「僕じゃないって言ってるだろう!!」



武智「服装が同じだからどうだって言うんだよ。
そんなの何の証拠にもならない!!
フェイク動画の顧客リストも盗聴テープもそうだ。
警察に提出できない意味のない物証ばかり!!
詰めが甘いんだよ!!

そんなことで僕を追い込もうとしたって無駄だ..!!」



この場を離れようとする武智。


いいタイミングで..携帯が鳴った。





A一颯くん、解析できたよ





1枚の写真と共に送られてきたメッセージ。



すぐに..もう一通の通知を携帯が知らせる。



..本当に家族なんだな。


タイミングが同じの親子2人からのメールに思わず頬が緩んだ。




柊「そうでもないみたいですよ。
その動画に..あなたの顔が写ってたみたいです」



武智「はぁ?」




送られてきた画像をタップして、拡大してみせる。



ミラーに写っている..武智先生。




武智「馬鹿な..!!」



柊「用心していても、ボロは出るもんですね」



武智「..何かの間違いだ..そんなわけない!!」




さっきの余裕そうな表情とは一転した動揺が現れまくりな武智先生。




柊「いいですか、9月25日。
景山はフェイク動画の犯人に会いに行くと言っていました。
つまり貴方が、景山のフェイク動画をベルムズに依頼した"hunter"であり、景山を自 殺に見せかけて、殺した犯人ってことになる!!」



武智「だから僕じゃない!!
そこに写ってるのは..僕じゃない!!


..確かにあの日、俺は景山にあうことになっていた。
君の言う通りフェイク動画の件だ!!
俺がフェイク動画を依頼したことがバレて、脅してきたんだよ!!だからｰｰ柊「フェイク動画の件は認めるんですね?」




武智「 あぁ!!
でも..俺は彼女に会えなかった!!
彼女は俺と会う前に..」



柊「みなさーん!!お聞きしましたか?」




隠しカメラを見上げる。


柊「ご覧の通り、武智先生が自分の罪を認めました」



武智「どういうことだ..?」

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