甲斐くんの彼女。

_ ページ10

ｼﾞﾝｼﾞﾝと、鈍い痛みが未だ足に響く。


河合「私達、ほんとに殺されちゃうのかな」


石倉「ﾝな訳ねぇだろｯ!
ただの脅しだよ脅し」


宇佐美「なんでそんなこと言いきれんの?」



石倉「いや普通有り得ねぇだろ。教師が生徒殺すとか」



宇佐美「それを言うならこの状況が既に有り得ないんだけど」


石倉「俺に絡むなよ..」


イラついたように宇佐美が言うと、石倉はめんどくさそうにそう呟く。



「だったら黙っててよ..」



その言葉は里見の提案の声と被って誰にも聞こえてない用だった。



逢沢「ドアと同じで特殊な鍵がかかってるのかも..」


真壁「だったら、外にいる先生に助けを求めてみる..とか?」


宇佐美達もやる気を出して皆が必死に窓の外に呼びかけるが、誰も気づいてくれないみたい。




柊「助けを呼ぼうとしても無駄だよ」


先生の声がスピーカーから聞こえてくる。


柊「その窓ガラスは外から中の様子が見えないようになっている」



諏訪「なんでうちらのことが..」


逢沢「あ、これ!」


逢沢が指さした感知機が..よく見るとカメラになっている。



あそこから見てるんだ..


隣の唯月が大きく舌打ちをした。


柊「はい、諏訪。今の舌打ちは何に向けてかな?
あっちなみに。このカメラは高いから壊したらペナルティーだぞ」



本当に..人質なんだ、私たち

_→←_

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す