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野原公園に行くと、急に叫び声が聞こえた。
三橋「脅かすんじゃねぇﾎﾞｹｪ!!」
トイレを覗いた伊藤さんに向かって三橋さんが言う。
理子「この人…死んでるの?」
思わず中を覗くと…血だらけの人が倒れていた。
三橋「なんか…ぽいんだよね…」
伊藤「お前なんてことすんだよ…ちょっとは加減しろよ!!」
三橋「バッキャロ!なんで俺のせいにすんだよ。俺じゃねぇよ!」
「じゃあ…それ、なんですか…」
震える声で三橋さんが持っているバットを指さす。
バットの先には血がついていた。
三橋「なんじゃこれぇ!!!」
「三橋さん、」
三橋「違う違う!!!!い、今井のバカぶん殴ってやろうと拾ったんだよ。なんでこんな見たこともないやつ殺さなきゃなんねぇんだよ、第一!動機がねぇ!!!」
伊藤「三橋。お前は動機がなくてもこれぐらいのことはやれる男だ」
三橋「えぇー。伊藤君僕をそんな風に見てたのかい?」
理子「三ちゃんのバカ!どうしてもっと計画的にやらないのよ!」
三橋「違うって言ってるよね?」
今井「りーこさーん!」
そんな陽気な声が近づいてくる。
今井「理子さん理子さんどこですか」
笑った今井さんの表情がすぐに豹変した。
今井「…三橋…」
三橋「なんで俺を見る。俺がやったんじゃねぇよ!」
今井「こいつは俺の学校の１年だ!何があったか知らねぇが、殺すことねぇだろ」
三橋「俺じゃねぇって言ってんだろ!」
遠くからパトカーの音がする。
今井「逃げろ三橋」
伊藤「逃げるな三橋。やってねぇなら逃げんな」
皆がじっと三橋さんを見つめる。
ｷｮﾛｷｮﾛと皆の視線を見たあと、三橋さんは走って逃げて行った。
理子「三ちゃん待ってよ!」
伊藤「逃げるな三橋!!」
そんな三橋さんを2人が追いかける。
「三橋さん…ほんとに…」
今井「ﾌｯﾌｯﾌｯﾌ…ﾊｰｯﾊｯﾊﾊ」
「今井さん…?」
今井「見ましたがAさん!あの三橋の泣きそうな顔を!!!」
不意に後ろに誰かが立った用な気がして振り向くと、さっきの血だらけの男の子がいる。
人って驚くと声が出ないんだね。
ﾊﾟｸﾊﾟｸと口を何度も開けると「安心してください。生きてます」と隣の今井さんが言った。
…は?
今井「どうですがAさん!あんな頼りないやつより、このこの俺今井を…」
「ちょ、ちょっと待ってください!!!…どういうことですか?」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2018年12月18日 22時
