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伊藤「それじゃあわかんねぇよ」
三橋「俺と親父の漢の約束じゃ。一週間限定の召使…やりきってみせる!」
"軟高"へ向かえば、三橋さんがホクロが変な位置にある椋木先生の召使いをしていた。
理子「凄いわ三ちゃん。生徒が先生を敬うことはいいことだし、一週間限定とは言わずずっとやってあげなよ」
珍しい思考回路に目をパチパチとして理子ちゃんを見る。
三橋「ふざけんな!あんなおかしなホクロがおかしな位置にある金髪もどき。なんで俺があんな奴の召使になんないといかんのじゃ」
理子「あそこにホクロがついてるのは先生のせいじゃないでしょ」
「遺伝子の問題だもんね、うん」
伊藤「まぁ…急に親父さんが頼んできた理由が知りてぇよな」
三橋「それは俺も知らんのじゃ」
伊藤「よく知らないで受けたね。こんな屈辱的な仕事」
三橋「フッフッフ…でかいんだよ。今回の見返りは」
理子「えぇ!?見返りのためにやってんの?全然漢の約束じゃないじゃない!」
三橋「バカ者。見返りを要求するのは交渉の基本。れっきとした漢の約束じゃ」
理子「えぇ〜…」
三橋「理子。おめぇも見返りくれたらなんでもしてやるぞ」
その言葉に理子ちゃんは嬉しそうな表情をする。
理子「え?何が欲しいの?」
三橋「お〇ぱい…触らせて」
かっこつけてそんなことを言う三橋さんを一発でKOさせた理子ちゃん。
そしてそのまま屋上を出て行った。
「…普段からこんなバカな会話してるんですか?」
伊藤「ん?あぁ。ほんと懲りねぇよあいつ」
やっぱりわかっていたことだけど、仲の良さに胸がきゅーっとする。
初めての友達取られて…悲しいのかな。
伊藤「Aちゃん?」
「え?あ、私そろそろ戻ります」
伊藤「あ、うん。じゃあね」
手を振ってくる伊藤さんにペコっと頭を下げて屋上を出る。
階段を降りると眼鏡の先生が立っていた。
『き、ききき君!』
「はい?」
『うちの生徒じゃないよね?』
震え声で聞いてくる眼鏡先生。
「開久ですけど、何か?」
『あ、あ、開久ァ!?開久がなんで…』
「三橋さんと伊藤さん達に会いに。だめですか」
『だ、ダメに決まってるだろっ!!昼休みに他校の子が…』
めんどくさいから右耳から左耳へと話を流すと、そんなことを言う。
チラり目を見れば、怯えたような声を出した。
…睨んでもないからちょっと傷ついた
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作者名:ぽかぽか笑顔 | 作成日時:2018年12月18日 22時