木更津キャッツアイ。2 (ページ7)

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猫田「ご飯じゃねぇかよ」

アニ「そう…っすね」

猫田「あさり何杯食ったと思ってんだよ!!」

アニ「そんなの考えればわかることじゃんバカ!!!」

猫田「逆ギレか?おい…」

「あんた達うるさい。失格にするよ」

アニ「っつうかお前は普通に食事してんじゃねぇよ!!!!」

「何?アニ食べる?」

そういって器を持ち、あーんと近づけると頭を叩かれた。

「いて」

アニ「そういう話じゃないの。俺が殺されるわ!!ってか今からいらないほど食うわ!!」

猫田「監督、お前のあーんならいっぱい食べれるかも」

何度も瞬きをしてそんなことを言ってくる猫田。

「あ、そうっすか…」

知らないよ、こっちからしたら。

ﾁﾗりと私を見る心配そうな視線から逃れる様に私はその場を離れた。

「リズム審査って…やっさいもっさいかよ」

木更津の民謡であり、誰もが踊れるもの。

『やっさい!もっさい!やっさい!もっさい』

会場一団となってやっさいもっさいの声が響く。

ステージの袖でそれを見ている私から近い距離…つまり端っこで気だるそうに踊る3人。

バンビ「俺、これだけは無理だ」

そういってステージからこっちへ向かってくる。

そのせいでばっちりと合ってしまった視線。

バンビ「行こう」

「……はぁ!?」

急に手を掴まれて、早足で歩くバンビについていく。

モー子「あ、ねぇ!」

そういえばバンビ、モー子と約束してたじゃん

きっと今から2人で…

モー子「やっさいもっさいどこでやってる?」

バンビ「向こう」

モー子「ありがと～」

鞄を振り回し、やっさいもっさいを口ずさみながらモー子は歩いて行ってしまった。