かわいい幼馴染。 (ページ13)

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「…翔にぃ」

放課後、授業をよくサボる和君が呼び出され、

潤君は告白で呼び出されたため、私は図書室で暇つぶしでもしようと思い来たら、たくさんの参考書の横で自分の腕を枕に翔にぃが眠っていた。

「…うわ」

適当に一冊参考書を開けてみると…ぎっしりと英文が書かれていて見るだけで目が疲れそう。

「本当に頭がいいなぁ…」

翔にぃは兄弟の中で一番頭がいい。

なので、私とまさにぃと潤君はよくテスト前にお世話になっていた。

教え方が上手で、たまーにご近所さんの家庭教師などを頼まれていたぐらい。

翔「…ん…」

そんな翔にぃがもぞりと起き上り目の前にいた私を見て、パチクリと大きな目を瞬かせた。

翔「え、お、な、…んんん?」

「和君と潤君が2人とも今用事あるから、暇つぶしのためにって来たんだけど…」

簡単に説明すると翔にぃは「あぁ…」と眠そうな顔で頷く。

「…勉強大変なの?」

この前の夜中に翔にぃの部屋から明かりが漏れてたため覗いてみたら、机に座って勉強をしていた翔にぃ。

翔「そうでもないよ笑
ただ次のテストの範囲が広そうだなって」

確か翔にぃが目指しているのは有名な大学で倍率も高いと聞いた。

翔「どうせ、テスト近くになったらお前らの勉強見なきゃいけないしな笑」

「うっ…すみません…」

私の様子をケラケラを楽しそうに笑う翔にぃ。

そんな翔にぃが…急に小さくため息をついた。

「どうかしたの?」

翔「あぁ、いや…智君がねぇ」

「さとにぃが?」

翔「…なんでもない」

少し考えた後、笑いながら翔にぃはそういう。

ただその笑いは…無理している様子。

翔「大丈夫だって!笑
もうあんな喧嘩はしないから笑」

翔にぃは私を安心させるようにそういって、優しく私の頭を撫でた。