かわいい幼馴染。 (ページ1)

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私には幼馴染が5人いる。

お隣さんの山風兄弟。

珍しい苗字でしょ?私もそう思う。

まぁ、それだけならいいよ。苗字が珍しいだけなら。

でもこれが…また物凄く顔が整っているわけで。

5人ともタイプの違うイケメン。

そんな5人に飲み物とってこい、あれ買ってこい、これやっといてなど…

いじめられ苦労毎日な私のお話＿＿＿＿＿

和也「嘘こくなやおい」

ﾍﾟｼっと急に頭をチョップされ振り向くと、呆れ顔の四男が立っていた。

「あ、お帰り和君」

和也「おかえりじゃないよ。潤君は」

きょろきょろとリビングを見回す和君はこの家の五男を探す。

「今日の夜ご飯の買い出しにいったよ。
私は留守番中」

そういってまたアイスを一口食べると、甘さが口の中に広がった。

和也「あぁ…そう」

興味なさそうにそう返事をした和君が隣に座る。

ｺﾞｿｺﾞｿと若干嬉しそうに紙袋から取りだしたのは…昨日和君が騒いでいた新しいゲームソフト。

「…買ったの?」

和也「買った。ちなみにまーくんのお金」

「まーくん可哀想…」

まーくんとは三男で…この男のおもちゃ。

まぁおもちゃは可哀想だけど…とりあえず和くんのお気に入りで、いつも意地悪なことを考えてるときはまーくん呼びだ。

基本的には可愛いことに"まさにぃ"と呼んでいる。

和也「あなたがそう呼んでたから移ったんです」

ひねくれた口調でそういった彼の視線にはもうゲームしか映っていない。

そんな彼を横目にテレビをつけると、恋愛ドラマの再放送がやっていた。

「…この役者って潤君に似てるよね」

和也「うちの潤君はこんな天パではありません」

「顔の話!」
　