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テストも終わった週の休日。
「かーずくん…ってあれ?」
部屋を覗いてきたAはそんな声を漏らす。
「潤くん、和君は?」
潤「カズなら朝から出かけたよ」
「えっ!?うそ…」
潤「マジ。旬が朝っぱらからまだ目が覚めてないカズのこと引っ張ってた」
旬とは小学校のころからの中の友達で、カズも俺も勿論Aも心を開いてる人物の一人だ。
「え〜」
潤「なんか用があったわけ?」
少し自分の声がイライラしていることに気づき、ふぅっと小さく息を吐くと、Aは一枚の紙を俺の前に出してきた。
「え・い・が。行く約束してたの」
潤「…恋愛映画?カズと?」
「うん。前々から約束してたの」
潤「…え、あのカズと?」
「うん。あの和君と。あ、見て」
目をパチパチとさせてる俺に、今度は携帯の画面を見せてきたA。
「ここ。和君が好きな役者さんが出てるから一緒に見に行ってくれるっていう約束だったんだけど…」
Aの言う通り、確かに役者覧のところにはカズが好きな役者さんの名前が載っていた。
潤「あー…なるほど」
「これ、今日までなのになぁ…」
さっきAが見せてくれた紙は、映画の割引のやつで。
唇を尖らせてそんなことをポツリと漏らした。
潤「…一緒に行く?」
「いいの!?」
潤「ん、準備するから待ってて」
まだ寝間着のままだからそういうと、嬉しそうに笑ったAが頷く。
「ありがと潤君!」
潤「あ。その代わり映画代はAのおごりな」
「え〜高校生代金は辛いよ…」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2018年1月13日 22時
