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泰輔「お前わかんの?」
静奈「うん…うまく言えないけど…舌が覚えてたっていうか…おにぃのハヤシライスより近かった。
っていうかそのものだった」
「偶然じゃないの…?」
功一「偶然じゃない。父ちゃんのハヤシライスは誰にも作れない」
泰輔「じゃどういうことだよ!」
功一「どっちかがどっちかの真似したってことだよ!
まぁ、どっちが先だかわかんねぇけど…」
泰輔「まじかよ…」
静奈「それで…泣いちゃって…そしたらお父さん入ってきて…」
泰輔「それって途中で店は言ってきた変なおじさん?」
静奈「うん…とがみ亭の社長の戸上政行だって」
そういってしずが見せた名刺は…やっぱりこの前みた雑誌の名前と一緒。
功一「…泰輔…これ一体…どういうことだ…?」
泰輔「兄貴の分かんねぇこと…俺にわかるわけねぇだろ…」
静奈「なに?…彼のお父さんが何なの?」
泰輔「あの晩…裏口から出てった男なんだ」
功一「ちょっと整理しよ」
「、うん」
下調べの事などが書いてあるノート。
そのノートを取り出し…今回の事をまとめる。
功一「向こうで静奈が食べたハヤシライスの味は父ちゃんのと全く一緒だった。
しかも…あの晩…アリアケの裏口から出て行った男が…つまり…」
泰輔「とがみの親父が犯人だよ!」
功一「まて。まだそうと決まったわけじゃ…」
泰輔「なんでだよ!間違いねぇだろ!」
功一「落ち着け泰輔!確かにそうだとしたらとんでもないことだよ。
でも証拠がない」
泰輔「証拠?」
功一「今までだってそうだっただろ?
怪しいやつは何人もいた。そのたびに俺たちは一喜一憂した!
今度こそ犯人が捕まる、期待して14年だ。もういい加減うんざりなんだ…」
静奈「おにぃの言う通りだよ…もうがっかりしたくない」
「そうだよ。だからちゃんと確かめよう」
泰輔「確かめるってどうやって!!」
功一「…俺に任せろ」
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作者名：ぽかぽか笑顔
| 作成日時：2017年12月11日 22時
