。流星の絆。2 (ページ30)

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泰輔「……っで、どうすんの?…殺すんじゃねぇの!?」

功一「落ち着け」

泰輔「兄貴言ってたじゃねぇかよ!!!大人になったら犯人探し出してぶっ殺そうなって!見つかったよ、やるしかねぇじゃん!!」

功一「まだそういう段階じゃねぇんだよ!」

泰輔「なんでだよ!!俺見たんだぜあの夜!しかもハヤシライスの味もパクられた。証拠が2つも揃ってんだよ、今度こそ決まりだろ!?」

功一「じゃなんでノートがここあんだよ!」

泰輔「それは…」

「書き…写したとか…」

功一「殺害現場で?俺たちがいつ帰ってくるかわかんない状況で?」

「、ごめん…変なこと言った」

ﾋﾟﾘﾋﾟﾘとした様子のおにぃと泰にぃ。

そんな2人が怖くて…ぎゅうっとしずの手を握るとしずも強く握り返す。

功一「お前の気持ちもわかるよ泰輔。でも証拠がたんねぇんだよ。
あの夜現場にいたのが戸上政行だとして…」

泰輔「だとしてじゃなくて100パーそうなんだって!!!」

功一「それを証明する遺留品も証拠も残ってねぇんだよ!!!!」

静奈「じゃあ…警察に話しても動いてくれないってこと?」

功一「警察なんか当てになんねぇよ」

泰輔「じゃどうすんだよ…」

功一「作戦を大幅に変更する」

「どうやって…」

功一「ターゲットは戸上行成じゃなく父の政行だ。
狙うのは一千万じゃない。アリアケ夫妻殺害事件の…犯人だっつー証拠だ。
言うまでもないけど…今までで最大のターゲットだ。
何しろ俺たちが14年間探し続けてきた仇だからな」

…静かな空気。

そんなとき…急に下からガンガンとドアをたたく音がした。