かわいい彼女。

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歌い始めればすぐなもので、今はもうステージの真ん中で皆と手をつないでリーダーの言葉を聞いている。



「「「「ありがとうございました!!!」」」」



マイクを通さずにファンのみんなに届ける感謝の言葉。


「お疲れ様です!」



舞台裏ではスタッフさんたちがほんの少し列になって私たちの帰りを待っていた。


日高「お疲れさん」


「お疲れ」


日高「よかったじゃん、ネクステの最後のところ」


「ほんと?」


日高「あと、(no cry no more)も」


このライブで心配してた部分。


最初の出だしで音が外れないかってこと。


この曲はAAAの中でも特に歌うのが難しい曲で不安しかなかった。



「んふふ、みっくんのおかげだね」



日高「俺のイケメンパワーか」


「いや、そんなものは微塵も感じられなかった」


日高「じゃあ今感じろ」


「汗くさっ!」



日高「おま、それは禁句だろ!!」



ケラケラと笑ってると、ﾁﾗっと視線を外したみっくんは苦笑する。


日高「ほんとお前は厄介な奴らに好かれたねぇ」



「?」


その視線の先には…千晃と宇野ちゃん。


実彩子「さっさとどけ、日高」


日高「宇野ちゃんひどいっ泣」


千晃「だっちゃんなんかほっといて行こ」


日高「おい、千晃!!」


実彩子「ささ、いこ!」



ん〜…


確かに厄介な奴に好かれたよ。




日高(あいつらのことじゃないんだけどなー…)

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