【凪のあすから】変わらない景色。3

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「じゃあ、いってくるね」

靴の先をﾄﾝﾄﾝっと地面を軽く蹴りながら靴を履いて、ちさきに言うと心配そうな表情。

ちさき「あ、これ。寒いから着てきなよ」

「え、いいよ」

ちさき「だーめ。冬の海は寒いんだから」

そう言って私に白のカーディガンを無理やり着せてくる。

なんだろう、このお母さん感。

今日の服は、ピンクのパーカーに白のスカート。

それにカーディガンって…どうなのかな笑

ちさき「私のだったから、ちょっと大きいけど…大丈夫だよね」

手が少し隠れるくらいのサイズ。

まぁ、泳ぎに支障はでないだろう。

「じゃあ、いってくるね」

ちさき「うん、いってらっしゃい」

要「髪、結わったんだ」

「え?…うん、変…かな?」

要「…似合ってるよ」

ぽんぽんと私の頭を叩いてそういう要。

結局、胸元までの髪の毛は編み込んで横に結んだ。

それならリボンも使えるしね。

「もう。子ども扱いして」

でも…よかった。

…ん?よかった?

「なんでだろ…」

そういえば…あの日、紡に髪を切ってもらったときも…

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