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『靴…そこに脱いで上がってもらえますか?
まず、サイズ図りますんで』

光「はい」

『海の人の服、作るのも長らくぶりですよ。また、行き来できるようになるといいですけどねぇ…』

光「あぁ…そうっすね」

『ちょっと、生地取ってきますね』

そう言ったおじいさんは、すぐに生地を取って戻ってきた。

『昔に比べると地上の学校も生徒が減っているようですね』

光「あの…それ…浜中の制服…じゃなくて…」

そう言った光は…寂しそうな顔をして言葉をとめた。

『浜中じゃなく…?』

光「あぁ、いや…浜中で大丈夫です」

美海「いえ!!!波中で!波中の制服、作ってください!!」

『え?波中…ですか?
波中は確か廃校に…』

美海「でも…この人、波中の人なんで…あ、あと!莉菜さんも!」

急に美海ちゃんの視線が私に向けられる。

「私はいいよ」

美海「え?でも…「いらない!!!!」

急に私が大声を出したことにビクっと肩を震わせる美海ちゃん。

「ごめん……私は、いいから。ほっといて」

お腹から出したような声は…悲しくこのお店の部屋に響いた。

「私、外でてるね」

この重たい空気から逃げるようにそういうと…心配そうな光が見える。

「無理だよ…」

波中の制服なんて…着れるわけない。

そんな時、美海ちゃんがお店から出てきた。

さゆ「お店の人、困って無かった?」

そんな美海ちゃんを追って出てきたのはさゆちゃん。

さゆ「言ってたじゃん。海の人の服作るの久しぶりだって。
それに、莉菜さんだって…」

美海「だ、だって…」

さゆ「いいけど」

美海「…いきなり誘って悪かった…」

さゆ「べっつにー」

…どんどん気まずくなってくる雰囲気。

出にくいな…

さゆ「ねぇ、知ってる?
あぁ、でも…やっぱりいうのやめよ」

美海「なに?」

さゆ「え〜だって美海、怖いもん」

美海「怖くないよ!」

さゆ「じゃー言うけど。
おじさんと姪って、結婚できなんだって。
三親等だから」

美海「知ってるよ!でも…」

…やっぱり…美海ちゃん…

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ありさ(プロフ) - 紡と結ばれて欲しかったです。・°°・(>_<)・°°・。 (2017年7月19日 22時) (レス) id: e1e653cc6d (このIDを非表示/違反報告)
シャロ - ちさきバ−アジョンでの紡落ちを書いて欲しいです!例えば主人公がちさきの立場になるとか! (2017年2月5日 23時) (レス) id: f5b71c35a5 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 紡バージョンも作って欲しいです! (2017年1月24日 21時) (レス) id: 50ab402e3a (このIDを非表示/違反報告)
生ちゃん♪(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!!私も凪あすを見て要もいいし、紡もいいし、ってすっごく悩んでます。笑 (2017年1月21日 0時) (レス) id: d0ae113321 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 面白いです!私的に紡オチがいいです(´・ω・`) (2017年1月20日 23時) (レス) id: 50ab402e3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2017年1月9日 20時

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