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先生「早めに食べようねぇ。
そろそろ、巴日始まるから」

さゆ「ほんと、男子って愚か。
食器、片しとくよ」

美海「あ、うん…」

…あの日から、海はずっと凪いでいる。

静かに、静かに。

その下で、何が起こっているのか私には知らせてくれずに…

『潮留!!』

少し離れた場所から私を呼ぶのは、峰岸。

峰岸「あのっ!」

美海「もしかして…告白?」

峰岸「えっ!?なっ…いや…」

美海「ごめん、自意識過剰だった。
違うなら、いい…」

峰岸「違わない!!!」

美海「だったら…先に言っとくね。
わたし、好きな人がいる」

峰岸「え?」

美海「だから、ごめんなさい」

峰岸「無理だ!ずっと好きだったんだ!小学生の時から…無理だ、諦めるなんて…」

美海「諦めるなんて…無理…」

わたしだって…光を小学生の時から…

そんなとき…キラキラと輝くような…なにがかかすれるような音が聞こえた。

峰岸「潮留!!!」



巴日の反射でか、キラキラと光っている海の上にできてる氷。

そこを走ってると…紡に出会った。

紡「美海、お前…」

どんどんと光を増していく海。

それは、目を細めなければいけないほどの…光になった。

光が収まった時…遠くで…

紡「光…莉菜!」

目を瞑って眠っている光と莉菜さん。

紡の上着を光に。

そして、その下のセーターを莉菜さんにかけてあげた紡。

紡「変わってない…あの頃と…なにも…」

そっと光の顔に近づけると…

美海「息、してない!!」

急いで息を吸って、光の口から息を送る。

紡「海の人間に、人工呼吸は…」

…目覚めてほしいの

無理かもしれない。それでも…

そっと、紡が隣で眠ってる莉菜さんの手を握る。

美海「あっ…ひか「まなか!」

そう叫んで起き上った光は…きょろきょろと周りを探し始める。

光「莉菜…なんで、こいつ…」

隣で眠ってる莉菜さんを見つけて小さく呟いた光。

光「お前…誰だ…?」

そんな光の視線は私に向いて…混乱したように言う。

紡「美海だ…」

光「えっ!?美海?
紡…?」

光の瞳は……悲し気に動きを止めた。

凪の…海だった。

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ありさ(プロフ) - 紡と結ばれて欲しかったです。・°°・(>_<)・°°・。 (2017年7月19日 22時) (レス) id: e1e653cc6d (このIDを非表示/違反報告)
シャロ - ちさきバ−アジョンでの紡落ちを書いて欲しいです!例えば主人公がちさきの立場になるとか! (2017年2月5日 23時) (レス) id: f5b71c35a5 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 紡バージョンも作って欲しいです! (2017年1月24日 21時) (レス) id: 50ab402e3a (このIDを非表示/違反報告)
生ちゃん♪(プロフ) - あいさん» ありがとうございます!!私も凪あすを見て要もいいし、紡もいいし、ってすっごく悩んでます。笑 (2017年1月21日 0時) (レス) id: d0ae113321 (このIDを非表示/違反報告)
あい - 面白いです!私的に紡オチがいいです(´・ω・`) (2017年1月20日 23時) (レス) id: 50ab402e3a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:凪のあすかららら | 作成日時:2017年1月9日 20時

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