【名探偵コナン】絶海の探偵

8 ページ8

井上「これから、少し揺れる可能性があるので、お子さんから目を離さないでください!」

蘭「なんかあったのかな…」

「…これって、訓練だよね…?」

小五郎「あったりまえだろ!
ようやく面白くなってきたぞ」

いや…これは、訓練じゃねぇ。

「新ちゃっ…!」

コナン「…なに、不安そうな顔してんだよ笑」

ぎゅっと強く握られた手。

「し、してないよっ…」

そういうみなみの瞳は不安そうに揺れていた。

歩美「わっ」

急に動き出した船。

光彦「すごい緊張感ですね…!」

元太「やっぱ、ゲームよりすげぇな」

歩美「う、うん…ちょっと怖い…」

…こいつらが、怖くなるのも無理ねぇ。

このイージス艦は現実に攻撃されようとしている。

『目標に反応なし。
左40度に接近!』

『魚雷発射!』

『まもなく視界クリア!第三モニター出ます!』

＿＿＿ｳｨﾝｳｨﾝ

急に変な音が響き始めた。

井上「少し揺れます!
お子さんから目を離さないでください!」

「きゃぁっ…!」

井上さんがそう言った直後に船が揺れた。

コナン「っと、大丈夫かよ」

「う、うん…」

不安からか、表情が暗いみなみ。

「…ねぇ、あの子…」

そんなみなみの視線の先には…1人の男の子。

あれ?付き添いの親が…。

『あれは潜水艦か?』

『いや、違うな…。
漁船…難破船か?』

『爆発物搭載の可能性なし。潮によって流れてきた…廃船です』

モニターに映し出されている、そこが水から出ている船。

ﾎっと空気が緩んだような気がした。

井上「以上持ちまして、対空対戦戦闘訓練を終わります」

「「「「おぉー!」」」

さっきよりも凄い拍手。

コナン「訓練と言い切るとはな」

「っね」

そう言って安心したようにみなみが笑った。

9→←7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す