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真っ黒で光がない…1人取り残された世界。



「…名探偵だもんね。
見つけてくれるって…信じてる」


そんな声が…聞こえた。



新一「ったく。ほんとお前は…」

「ごめんなさい…」

新一「迷子の子見つけて捜してたら…自分が迷子になるって…」

「…えへへ」

新一「褒めてねぇぞ」

「ですよね…」

小さい頃。

母さんと父さんと俺とみなみで旅行に行った。

向日葵畑があったり、と綺麗な場所で父さんは小説の資料に。

母さんは俺とみなみの写真を撮って楽しそうにしてて。

ほんのちょっと、俺が父さんと話してる間にあいつは木の所で休んでたはずなのに…

有希子「えぇ!?みなみちゃんがいない!?」

事件性がないことが新一や俺の推理で分かった事だし、慣れない土地だから迷子にでもなったんだろう。

そう優しく話す父さんの横で深く帽子をかぶってるみなみ。

「ごめんねゆきちゃん…」

申し訳なさそうにそういうみなみの頭を優しく撫でるだけでなにも言わなかった母さん。

また迷子にならないように、なんてそんな理由で繋がれた手を強く握りしめたときぽつぽつとみなみが話だした。

新一「…頑張ったんじゃねぇの?」

大泣きしてお母さんとお父さんを探す女の子が、どうしても自分みたいで放っておけなかった。

泣きながらあいつはそう言った。

「でもねっ…みなみにはっ…新ちゃんがいるからっ…。
ゆきちゃんやっ…ゆうくんやっ…蘭がいるからっ…。
大丈夫だっ…って思ったのっ」

新一「ん、わーってるよ」

さらさらと揺れる黒髪と白いワンピース。

止まらない涙を拭ってやると…「ごめんなさい」と小さく呟く。

新一「なんで謝るんだよ」

「だって…迷惑かけたから…」

新一「別に迷惑なんて思ってねぇよ。
…だって…その…お、俺は名探偵だからな!
…お前の事見つけるなんて…朝飯前だし…ってか…その…俺の…役目だし…」

キラキラと光る真ん丸い瞳を大きく見開いて、俺を見つめるみなみ。

新一「な、なんだよ…」

そんなみなみは…嬉しそうに頬緩めて笑った。

ぎゅっと俺の手を両手で包み込んで…じっと俺の目を見つめながら言う。

「名探偵だもんね。
見つけてくれるって…信じてる。
…へへ」

そう言って…やっぱり嬉しそうにあいつは笑うんだ。

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美紀 - コナン大好きなのでこの小説最高です (2018年4月29日 13時) (レス) id: 39e38305d9 (このIDを非表示/違反報告)
yuuyuu(プロフ) - 続きが楽しみです! (2017年3月25日 22時) (レス) id: 44d76fc590 (このIDを非表示/違反報告)
生ちゃん♪(プロフ) - スズムさん» 全部のお話にコメントありがとうございます!!!すごく、うれしいです涙本当に感謝です!!! (2017年3月19日 18時) (レス) id: d0ae113321 (このIDを非表示/違反報告)
スズム - いつもの謎解きに恋愛も入れて、アニメとか漫画のコナンみたいです!すごいし、羨ましいかぎりてます!続きまっています。 (2017年3月18日 21時) (レス) id: 1fd8b1a342 (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 今までのシリーズ全て面白かったです。続き楽しみに待っています。 (2017年2月27日 18時) (レス) id: cef4b96871 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:コナン専門ですっっす | 作成日時:2016年12月18日 17時

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