【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌 (ページ21)

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服部「クライ…クライ…クライ…授業の名前か略称か…」

コナン「部活は?」

服部「せやな」

コナン「他に考えられるのは…」

『横浜犯罪研究会。クライブリサーチ横浜。僕はこのクラブが限りなく政界に近いと思いますけど』

急に後ろからそんな声が聞こえた。

服部「…なんや自分」

『僕は白馬探。君と同じ立場の人間ですよ…いろんな意味でね』

服部「おんなじ立場やと?」

コナン「警視総監の息子で、高校生探偵やってるんだよね」

白馬「まぁ、小学生探偵の君には負けるけどね」

服部「なるほど。親父が大阪警部補の俺と同じっちゅうわけか」

白馬「それだけじゃないさ」

そう言った白馬は…自分の腕についてるIDを見せた。

服部「ほんならお前も…」

白馬「僕の大切な人もミラクルランドにいてね。ま、無駄話は歩きながら。
時間の浪費はそれこそ、cry.泣くハメになる」

服部「せやな…」

なんというか…

絡みづれぇ…苦笑

服部「おい。誰かいぃひんのか?おーい」

ｺﾝｺﾝっと服部が部室のドアを叩くけど、返事がない。

服部「はいんで…大した資料やなぁ」

飾られている歴代部長であろう人たち。

…日焼けしている…

服部「なぁ、見ろやこの写真」

白馬「研究会のメンバーのスナップらしいね。
撮っといたほうがいいね、この写真」

服部「せやな」

そう言った服部がカメラを貼られている写真に向けると…鳴り響く携帯電話。

コナン「依頼人…!」

服部「あぁ…なんや」

依頼人「想像以上だよ、服部平次君。‟you cry‟でそこまで突き止めるとは。
君達には驚かされてばかりだ」

服部「あんなぁ。どうでもええけど、事件解いてほしいんやったらヒントぐらいもっと簡単にしてくれへんか」

依頼人「そう簡単に解決されたんじゃ私は面白くない。
それに…試しているのだよ。君達の探偵としての技量と私の事件を解く資格があるのか」

服部「なんやと!?」

依頼人「ここから先はノーヒント。期待しているよ、若き探偵諸君」

服部「おい、ちょ、こらまてぇ!!
くそ…きりよった」

コナン「ノーヒントか…」

服部「どないせえっちゅうねん…」

服部がそう呟いたとき、部室のドアが開いた。