【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌

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"う…どう!…くどう!…工藤!!!"


コナン「…ここは」


服部「阿笠のじいさんの車の中や」


コナン「博士?いっ…」


激痛が走る左足。


阿笠「無理しちゃいかん。一応添え木はしてあるが、骨にヒビが入っているかもしれんからのぉ」


コナン「服部、お前が俺を?」


服部「いいや、白馬や。この爺さんがあいつに呼ばれてきてみたら、傷だらけのお前を抱えとったらしい。っで、爺さんに呼ばれて俺が合流したっちゅうわけや」


コナン「白馬が…」


服部「あぁ。あいつは調べものがあるゆうて、俺が来る前にどっかに言ってしまったらしいけどな」


調べもの…


コナン「!今何時だ!あれからどれくらい経った!」


服部「2時間経って、夜の8時30分や」


コナン「あと一時間半か…」


服部「一応、レットキャッスルに向かってるんやけど」


コナン「わかったのか!?西尾さんを殺害した犯人が!」


服部「いや、向こうてるだけや。じっとしててもしゃあないからなぁ…。
あ、そや。お前が寝てる間に大滝さんから電話があってな。色んな事が分かったで。
西尾の射殺事件にはおまけがあったちゅうことがな」


コナン「え?」


服部「…西尾が狙撃された夜、一台の車が不当のコンテナヤードで横転し大破したんや。
運転してたんわ、伊藤末彦。生きてたんが奇跡やと言われるぐらいの大怪我で、一ヶ月の間集中治療室で出られへんかったみたいや。事故を起こした車を調べたら、パイプに細工がしてはっておまけに、トランクからサイレンサー付きのライフルが出てきよった。指紋は拭き取ってあったけど、西尾殺害に使われたライフルに間違いないってちゅうことが分かったんや」


コナン「っで、伊藤は逮捕されたのか?」


服部「いや、事故から二ヶ月後やっと面会の許可が出て、警察が訪ねてみると…伊藤の姿はなかったちゅうわけや。その後、伊藤は行方知れずになってしもうて指名手配されたちゅうこっちゃ。
入院してるまに銀行強盗の容疑もかかってたしな」


阿笠「じゃあその伊藤って人が犯人なんじゃ…」


服部「あぁ。確かに伊藤が西尾を撃ったのは間違いないやろう。狙撃現場に伊藤の足跡が残されておったし、衣服からも硝煙反応がでた。現場から採取された弾の数もライフルのマガジンの装填できる八発全部やし、そのライフルマークも全部一致してるんやけど…ライフルのスコープに少量のマスカラがついてたらしいんや」


コナン「マスカラ？」

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