【名探偵コナン】探偵たちの鎮魂歌

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小五郎「くそっ…また抜かれた…」

コナン「借りるならもっといい車にしてほしかったぜ」

光彦「ですよねー」

蘭「電車にすればよかったね」

元太「だよなー」

小五郎「うるせー!依頼主がおめーらも連れてこいって言うから、全員乗れる車借りたんじゃねぇか」

私達のほう…つまり後ろを向きながら運転してるおじさんがそう叫んだ。

「ねぇ…哀…」

哀「あと5秒」

小五郎「あ?」

哀「今すぐハンドルきらないと…5秒後には壁に激突するわよ」

小五郎「なに!?」

「ごー、よーん…」

小五郎「はぁぁ!?」

「さーん…きゃぁ!?」

急いでハンドルをきったおじさん。

そのせいで車が右側に傾く。

コナン「ったく…大丈夫かよ」

「ごめんごめん」

真ん中に座ってた私は思いっきり右へとずれて、隣に座ってるコナンに寄りかかる状態に。

パチクリと私を見つめてくるコナン。

「なに?」

コナン「おめー…なんだよ。お前も楽しみなんじゃねぇかよ」

ニヤニヤと笑ったように言ってきた。

「笑ってなきゃ…」

コナン「ん?」

「笑ってなきゃ、不安になるの!!!」

哀「あーあ。泣かした」

コナン「え、ちょ…」

歩美「ジェットコースター楽しみだね〜!」

歩美ちゃんのその言葉に、嫌でもﾋﾞｸﾘと体が反応する。

「っ…帰りたいっ…」

哀「…諦めなさい」

ﾁﾗっと哀を見てみると……

「もう、哀きらい!!!」

哀「あら、悪いわね」

見たことがないほど、楽しそうに笑ってた。

…いや、見たことがないほど…悪い微笑み。

「もう、帰らせて〜〜!!!!」

こうなったのも…数日前。

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